諏訪湖の近くの喫茶店は無事営業中。
上諏訪で入った2軒目は、雰囲気のある一軒家の2階にある「シャルマン」。
長野県諏訪市湖岸通り4-9-24
階段には幌が付いて、植物の蔓が覆いかぶさっている。ほんのちょっとの距離なんだけど、秘密めいたアプローチにときめく。
外観から想像するよりは、ずっと狭かった。
そこそこの大箱をイメージしてたので、入った瞬間あれれ?って拍子抜け(^_^;)。
とはいえ、照明を落とし明るすぎない店内は、純喫茶そのもの。良い雰囲気。
特に窓辺は絵になっていた。
カウンターには先客の女性が1人。テレビを見ながら、ママさんとお喋りをしている。距離を置いて窓際の特等席に座った。
ちょっとした疎外感は感じるが、純喫茶巡りはこのアウェー感があればこそ。むずむずする落ち着かなさが癖になってるのかも?
おや?
ドアの横に見覚えのあるシルエット。
猫の形をした椅子。
「元々はこんな風にテーブルとセットになってたんですよ」
ママさんが客席に移動してくれた。2体はいつも入口付近で待機しており、花火大会の日などお客さんで一杯になると活躍。また現在店内は禁煙なので、外でタバコを吸うお客さんが使うことも。
「こう見えて意外と座り心地いいんですよ」
えっ、そうなの? むしろ座り心地悪そうだけど(^_^;)。
座ってみたら、たしかに! 安定性もあって、座り心地は良かった。
ドアの横には、ひっそりと静かに、しかし確かな存在感を放つ古時計。戦前からあるもので、現在も正確に時を刻んでいる。
手すりに巻き付いている蔓は薔薇だった。
満開になると外を通る人の目を惹き、写真を撮っていく人が多いのだとか。
「でも、誰も入ってこないよね」
いつの日か薔薇が美しく咲き誇る姿も見てみたい。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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