【大和八木】純喫茶 ヒュッテ(閉店)

大和八木には、どうしても行っておきたい純喫茶があった。

その店はこちら。近鉄八木駅名店街にある「純喫茶 ヒュッテ」。

大和八木・純喫茶ヒュッテ1

純喫茶 ヒュッテ

奈良県橿原市内膳町5-1-14
閉店

大和八木・純喫茶ヒュッテ2

ヒュッテはドイツ語由来で山小屋を意味。

大和八木・純喫茶ヒュッテ3

名は体を表す。外観から、いかにも山小屋風だ。

大和八木・純喫茶ヒュッテ4

入店前に写真を撮らないという掟を自ら課しているものの、懲りず何度もそれを破ってしまう。これはもう性だな。

大和八木・純喫茶ヒュッテ5 大和八木・純喫茶ヒュッテ6 大和八木・純喫茶ヒュッテ7 大和八木・純喫茶ヒュッテ8

「ホット?」

入った途端、席に着く間もなくマダムからそう聞かれた。

第一声が「ホット?」の問いかけは、これまでも数々の喫茶店で経験あるが、要はホットコーヒーにして欲しいという意味だ。もっと突き詰めると、ホットコーヒー以外できない(笑)。

入ることそのものが目的なので、それ自体は問題なし。

とはいえ、何を注文をするか迷う余地も欲しい。喫茶店巡りの楽しみの一つでもある。埋め込まれたショーケースにデザート的なサンプルもあったので、もしやの期待もあり、メニューはあるのか聞いてみた。

ところがマダムは耳が遠いようで、まったく話が進まない。当初のお勧めに従い(というか、根負けし)、ホットコーヒーをお願いする。

お冷は山の湧き水のイメージを大切にしているのか透き通って美味しかった。コーヒーはやや酸味系。少し苦手。

テーブルは木の切り株。丸太を組み合わせたカウンターに、帽子をかぶった木彫り人形みたいなスツール。店内には木が生えている。

マダムは90歳代らしい。それにしては高齢の店主にありがちな目を覆いたくなるばかりの“私物置き場”もなく、手入れが行き届いていて、コンパクトながら完成度の高い山小屋空間だった。どなたか身内の方のお手伝いがあるのかしら?

ただ本来お目当てにすべきその見事な山小屋ぶりは、ああ素敵だなとは思うものの、そこまで琴線に触れなかった。

それよりグッときたのは、商店街と店内を隔てる境い目。

大和八木・純喫茶ヒュッテ9

食品サンプルケースを兼ねる一枚のすりガラス越しに、食品サンプルや人影がうっすら見え、その儚い切なさにノスタルジックなときめきを感じた。

大和八木・純喫茶ヒュッテ10

近鉄八木駅名店街は高架下になっており、その上を近鉄の電車が走る。人通りもあり、賑やかな商店街だった。

利用金額

  • ホットコーヒー 350円

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