久しぶりの竹ノ塚。そして久しぶりのエリカ。
4年近く前の思い出話と今後たいして役に立つとは思えぬ竹ノ塚純喫茶事情について語り尽くし、やっと本題に入れる。
今回は迷わずあっさり現地にたどり着いた。
東京都足立区西竹の塚2-1-24
2017年12月25日閉店
竹の塚西口駅前商店街のゲートという分かりやすい目印があるんだもの。迷う方がどうかしてる。
あの時なんで迷ったのかいまだに謎???
建物の側面には、グッとくるエリカの店名入り。だけど隣の建物が邪魔(笑)。きっと出来た頃はなかったんだろうね。
中に入りきらなかったの? 店頭は溢れかえるほどのゴチャゴチャぶり。
ガムテープで何重にも厳重に縁取りしたメニューだとか、ステラおばさんみたいな人形だとか、ベビーカーだとか、色々。看板の上にはコーヒーの見本が置いてあるが、中身は本物! 冷めてたけど。毎日入れ替えてるのかしら?
でもその陰にある食品サンプルを私は見逃さなかった。
プリンを食べよう、古びて変色したサンプルが心に響いた。
ゴチャゴチャしてるのは店内も同様。一度経験があるだけに変わらぬゴチャつき具合にホッとした。床にはガムテープも貼ってあった。
大まかに2手に分かれており、手前はご近所らしきお客さんでわんさか。お喋りに花咲かせとても賑やか。ガムテ付の2段ほどの階段があり、その先が広々してることを知ってるので迷わずそっちに進んだ。
こちらは比較的静か。
神話に出てきそうなロマンティックな女性の絵のステンドグラス調の壁のある半個室みたいなスペースがあり、そこが暗めで落ち着けるのでよかったが、すでに先客がいたため、窓際の席。
古新聞かな? 隅っこに積んであった。そばには家の台所みたいなキッチンスペースもある(^_^;)。舞台裏は見せちゃダメでしょ!
エリカの店名入りの大きいメニュー。
今でも全部あるのかな? 見開きでフード、ドリンクが豊富に掲載。しかも壁にもあちこち写真付のメニューが貼ってあり気持ちがぐらぐら揺れるが、入口で見た食品サンプルで惹かれたプリンとコーヒー。
しかし後から店員さんが戻ってきて、「プリンは今日は終わってしまった」という返事。
えーー! これが最後かもしれないのに…
そっか~ 仕方ないよね~ プリンはなくても、似た感じのパフェとかかな~? このへんはありますか~?
「えーと…そちらも…」
こっちもなさそう。店員さんも困ってるし、コーヒーだけにしておこう。
前に道案内してくれたエリカのお客さんから、「エリカのコーヒーは不味い」と教えてもらったが、実際は普通に美味しかったし。
う~~ん、ちょっと煮詰まってる。あの日は美味しかったのにな~(^_^;)
中央で分かれた店内。入口側の方がごちゃごちゃぶりは上だが、不思議なことにそっちにお客さんが固まっている。
そのカオスの向こう側に、美しいステンドグラスが飾ってあるのが遠目に見えた。
さすがにお客さんいっぱいだし、あそこの写真は無理かな、と遠慮してると、店員さんから「どうぞどうぞ! 気にしないでください」と積極的に撮影を促された。
ヨーロッパ製のもので一枚が100万円。価値ある本物のステンドグラスなのだとか。
奥の空間の女性の絵はステンドグラス調だが、ステンドグラスではないので、価値が高いのはこちらだと教えてくれた。
そばに座っていた常連風のお客さんも初めて知ったらしく、「たしかに綺麗よねえ」。
≪エリカの閉店について≫
私が訪問したのは今月上旬だが、この時点では閉店を知らせるものは何もなかった。
東京新聞(2017年7月6日夕刊)によると老朽化などの理由で年内には閉店するとのことなので、思い入れのある方はお早目に訪問することをお勧めします。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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