今回は4年近く前に竹ノ塚で純喫茶巡りをしたときの話。
待ち合わせは駅前の喫茶店「エリカ」。でもそれまで時間があったので池袋東口の耕路に寄り道したら、近々閉店するのだという。現地でビックリ仰天!
これは早くお知らせしないと! 耕路閉店を土産話(?)に慌てて現地に向かったが、あろうことか駅前だというのに道に迷ってしまった。
一応地図も持ってはいたが、現在地が分からない。今ならスマホのナビ機能とかやらでなんとかなるが、当時はガラケーだったので迷ったら最後。ひたすら同じ場所を何周もぐるぐる回り埒があかない。
誰か助けて!
駐輪場で自転車を動かそうとしている地元のおばちゃんが目にとまった。
「エリカってどこですか?」
「エリカ?」
えっ? もしかして知らない? 地元の人でも純喫茶マニアでないとエリカは知らなかったか?
「はい、エリカね? はい、ここに荷物を乗せなさい。私が案内するわ」
エリカまで道案内をする。でも荷物があると重いだろうから、乗っけろと。
えーー! これは困った(^_^;)。道案内はして欲しいけど荷物は乗せたくない、と躊躇したが、これ以上遅れるわけにはいかないし…お願いすることにした。
「はい! しっかり付いてきて!」
自転車を漕ぐおばちゃんの後から全速力で走った。ひえーー!
「エリカに行くのね? エリカは私もよく行くよ。エリカはいいよ。安いよ。でも…」
「エリカのコーヒーは…不味いよ!」
えーー! コーヒー不味いの?
そっかあ…コーヒーはやめておくかな…息をはあはあさせながら、エリカの前でおばちゃんとはお別れ。颯爽と自転車で去っていった。親切な人だったな。一瞬でも疑ったことを申し訳なく思う。
神話に出てくるような女性を描いたステンドグラス調の壁の半個室みたいな場所で友人は待っていた。
コーヒーを飲んで…
ええっ! エリカのコーヒーは…不味いのでは?
別に不味くないのだという。単にその人の口に合わないだけなんじゃないの?と言われた。なるほど。せっかくなので自分の舌で味わってみようと、私もコーヒーを注文。
うん、たしかに普通に美味しい。量も多いし、(当時は)300円と安い。
伝票も店名入りのオリジナル。
この日は祝日だったので、おそらく候補の喫茶店はほぼフラれるかもしれないが、一応行くだけ行ってみようと、お互いのリストを照らし合わせて3軒の店を回った。
結果から言うと全滅。その報告を。
『東京宝石』がある車も通る賑やかな通りにある「パープル」。
パープルの字体にそそられる。看板の字が左右反転してるのは狙っているのだろうか?
残念ながらこの日は休み。
※2017年11月 青い庇のパープルの文字は塗りこめられ、看板は取り外されていた。
「フロリダ」もお休み。でも入口にレーザーカラオケの看板が置いてあったので、もしかしたらスナックなのかも?
こちらは現在どうなってるのか不明。
「純喫茶グッド・サン」はマンションの1階。
店内写真もあったが、純喫茶という感じでは…ない?
ドアには本日お休みの貼り紙。
豚忍者~、辛えライスとか、好奇心そそるネーミングのフードメニューが貼ってあったので、一度は入ってみたい気もしたが、駅から離れた住宅街にあるし、お店のホームページには土日祝休みとある。ここまで高いハードルを乗り越えてまで訪問する気力はなかった。
次回の記事は最近訪問したエリカについて。
年末が近づくにつれあちこちで老舗喫茶の閉店の話を聞きますが、こちらも年内閉店するそう。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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