【練馬】喫茶 アンデス(閉店)

清水で最後に入った喫茶店の記事を書くつもりだった。

が、直前で急に気が変わった。同じ場所ばかり書くことに飽きたのである。最後の1軒なのに、どうにも書く気分になれない。仕事じゃないのだし、無理して書いてもねえ…。どうせならいっそ身近な喫茶店にしようか?

練馬駅前にある「喫茶 アンデス」に白羽の矢が立った。

練馬・アンデス1

喫茶 アンデス

東京都練馬区豊玉北5-17-9 井上ビル2F
閉店

この日は土曜日。都営地下鉄の1日乗車券を使って純喫茶巡りをしたが、そろそろ苦しくなってきた(^_^;)。

それというのも未訪問の喫茶店を“潰す”ようなやり方で回ってるのだから。

しかも夕方を過ぎており、選択肢が少ない。そうだ! こんなときこそ行こう!と選んだのが、遠い昔に一度だけ訪問した喫茶アンデス。

練馬・アンデス2

駅前交差点の一等地に、英会話のTOMASと一体化したような目立つビルがあり、強風でもまず倒れそうにないどっしりした看板の先にある階段を上る。

練馬・アンデス3

入口にはバイクとあひる。

練馬・アンデス4 練馬・アンデス5 練馬・アンデス6

すでに有名店なので私が説明するまでもないが、広々した店内には本棚があり、漫画がズラリと並んでいる。よく見ると漫画以外の小説の文庫本も置いてあるみたいだが、一見したところ漫画喫茶のようなビジュアル。

でもお客さんを見てると、普通に食事したり喋ってる人が多く、特に漫画目当ての喫茶店というわけでもなさそう。

実際本腰を入れて漫画読もう!ってときだと、漫画喫茶行った方が品揃えよいし。漫画目当てというより、漫画もあるから時間を潰すのに困らないという店だと思う。

随分前に訪れたときも読みたい漫画がなかったという、うっすらとした記憶も。

まあ漫画はどうでもいいんだよね。この日の主目的はここで名物のナポリタンを食べることなのだから。

練馬・アンデス7

アンデスのナポリタンは熱々の鉄板で供される。

食べ物は真上から撮ると綺麗に写ると聞いたが、真上からとなると不自然な体勢で写真を撮るので、私には微妙。

練馬・アンデス8

撮影テクニックがないことを棚に上げ、真上は諦め横から撮ってみる。

こんもり山形になってて、これも悪くないよね?

鉄板で出す理由は、時間が経っても冷めず温かいままで最後まで食べられるからと聞いたことがある。名古屋の喫茶店に多いスタイル。

名古屋だとイタリアンという名前になっていて、薄焼き卵が敷いてあったりするけど、こちらは半切りのゆで卵添え。

最初見たとき、ケチャップがベッチョリしてて、失敗かなと思った。私の好みは汁気が飛んだ、やり過ぎなくらい炒めがバッチリのタイプだからだ。

実際食べてみても、最初はベチョッとしてて、あまり好みではなかった。なんでここのナポリタンが人気なのか分からないなあ、皆踊らされてるよと毒づきながら食べたけども、時間が経つにつれ、鉄板の熱で自然に汁気が飛びよい具合に馴染んで、おおおおっ!ってなった。うん、たしかに美味しくなった。もしやそれを計算しての、あえての汁多めなのかしら。

練馬・アンデス9

粉チーズは手作りっぽい瓶に入ってた。

練馬・アンデス10

店名入りのオリジナル伝票。にしても、この好立地で値段安!

練馬・アンデス11 練馬・アンデス12

個人的なアンデスときめきポイント。

窓際の端っこの死角になる席に座ったのだけど、そこから見えたのがこちら。

古い冷蔵庫を趣味のディスプレイに再利用しているところ。

いわゆるフォトジェニックとは全然違う。客受けを意識してない素の姿が出てていいよね。こういう狙っていない魅力を発見するのも喫茶店巡りの楽しさだと改めて思う。

利用金額

  • ナポリタン 600円
  • ホットコーヒー 370円

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コメント

SHIHO

古い冷蔵庫をディスプレイに利用しているのは初めて見ました!(*^^*)

逆フォトジェニック度UP(笑)

野菜や果物がギューギューに詰め込まれた冷蔵庫はよく見かけます(^◇^;)

エムケイ

>SHIHOさん
> 古い冷蔵庫をディスプレイに利用しているのは初めて見ました!(*^^*)

なかなか見れないですよね。
そういえば純喫茶と関係ないですが、どこかの駐車場で古い乳母車を猫のベッドに改造してるのを見ました。

いちプロ

No title
練馬には西武池袋線の「練馬」と東武池袋線の「東部練馬」
が有って ややこしいですね。わたしは「東部練馬」で降りた
ことは ありますが西武の「練馬」では まあ降りたことは
ありません。近くの「江古田」では何度も下車してるのですが。
貴方がまだ訪れてない地域、あるのでしょうか?
京成「江戸川」駅とかは 如何ですか(笑)
関係ない話ですが 社会思想社から出ていた「東京風土図」
の城南・城西編 と城北・城東編の二冊は昭和30年代から
40年代初期に出ているので 当時の眼で東京を見ている
わけです。昔の23区の様子が これほど詳細に語られた本は
少ないのじゃないかな、と思います。
喫茶店の話題は ほとんど ありませんが、街の変遷に御興味が
あれば およみください。古本屋・図書館などで どうぞ。

エムケイ

>いちプロさん
多分、京成江戸川は下車したことはありません。
京成線でもちょっと行きにくい印象があるので。
いつか行けたら行ってみます。

紅茶っちゃ

あー80年代
あひるランプ!久しぶりに見ました。駒込駅から数分の所にあった喫茶店(銭湯の隣で現在は駐輪場)の出窓にいて、見ると癒されたのを覚えています。80年代って、おしゃれなインテリアグッズが流行りましたよね。飲食店じゃなくても、自室に赤や青のネオンを窓辺に飾ったり、永井博とか、わたせせいぞうのポスターがバカ売れしました。岩下レーシングっていう会社の通販がよく売っていたかしら。ところで、このあひるランプ、ほしいと思ってネットで調べると、「グースランプ」と出てきます。グースってことは雁でしょうか?確かにくちばしがあひると違いますね。知らなかった!

エムケイ

>紅茶っちゃさん
何気なく撮ったあひるのランプを懐かしく思ってもらって嬉しいです。

>「グースランプ」と出てきます。グースってことは雁でしょうか?

このへん私も無知でして(^_^;)。
少し調べてみましたが、あひる、ガチョウ、雁、カモなんかが紛らわしいものとしてネットに挙がってました。
もしかしたら、この店の前に置いてあるのもあひるじゃなくて、ガチョウとかなのかな…。
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エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

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