【湯田中】ティーサロン 都

長野電鉄1日乗車券は1860円もする。

高い! 普通に喫茶巡りをするだけだと元が取れる気がしない。しかし今回あえてこの高額なフリーパスに手を出したのは、湯田中の純喫茶「ティーサロン 都」に行くつもりだったから。

湯田中・ティーサロン都1

ティーサロン 都

長野県下高井郡山ノ内町湯田中2993

長野駅から湯田中まで1160円かかる。往復で2320円。この往復だけで確実に元が取れる。

(いつか交通費の心配なんかしないで、心の赴くままに純喫茶巡りできる身分になれる日が来るのだろうか? それはそれでつまらない気もするが)

優雅さとは程遠い俗っぽい己の現状をさらけ出したところで、本題に入る。

湯田中・ティーサロン都2

湯田中はその名が示すように温泉地。駅前には「welcome 湯田中温泉」というゲートで迎えてくれる。

ティーサロン都は駅前にあり、すぐ見つかる。

湯田中・ティーサロン都3

完璧な看板!

色合いも、デフォルメしたコーヒーカップのイラストも良い。メニュー一つ一つが色違いなのもね!

パフエ表記にも着目。

ただ気になるのは、後から黒のマジックでなぞったような「喫茶」の文字。その左には「純」の文字が薄っすらと見える。これ、絶対元は「純喫茶」だったはず。「純」もなぞればいいのに!

純喫茶は黒歴史ということだろうか。

湯田中・ティーサロン都4

薄暗くてガランとし寂れた風情。

観光地の駅前なのにお客がゼロ。マダムから「お好きな席へどうぞ」とは言われたが、奥の一段高くなったエリアには、「サークル用6人以上」という立て札があった。

サークルねえ。いくらなんでも大学のサークルとかじゃないよね。老人サークルとかかな~?

湯田中・ティーサロン都5

真夏でカーテン越しに日射しがガンガンに射し込むけども、あえて隅っこを選んだ。

お店の人とのコミュニケーションを最小限に済ませたいと考えている閉鎖的な私にとっては、ここがベストポジション。

湯田中・ティーサロン都6

脇を見ると予備の椅子が積んであった。

今でもこの椅子が活躍することはあるのだろうか?

湯田中・ティーサロン都7

メニューには信州そばがあるのも長野ならでは。

静岡県富士宮市では富士宮やきそば、三重県伊勢市では伊勢うどん。純喫茶には、ご当地麺がメニューにラインナップされている。

別の店で信州そばを食べたばかりなので、ここでは見送る。

湯田中・ティーサロン都8

氷水とあるが…

これってかき氷の事だろうか?

湯田中・ティーサロン都9

当たり! ブルーハワイの氷水(かき氷)登場。

もしかしてこの器、プリン用なのかな? 氷がはみ出て、すくうたびにボロボロこぼれて、机に青い水滴が垂れてしまった。

嬉しいのは値段の安さ。観光地の駅前だというのに、全体的に良心的。

というか、観光客いないんだけど(笑)。お客は私だけ。帰り際には1人だけお客さんが入ってきたが、どうも地元の常連客みたいだった。

このマイペースな侘しさは私にとって理想的ではある。

観光地の喫茶店は一見客に対してウェルカムで、純喫茶巡りも緊張感はなく、それはそれでいいんだけど、やっぱりどこかで「私もしかして場違い?」と不安にさせてくれる怪しさがないと純喫茶は面白くないと思っている。

これまで照明がついてたらもっと素敵なのにとずっと考えてたが、心の声が聞こえたのか?

「写真を撮りたい」と申し出ると、「電気つけますね」とマダムの有難い心遣い。

湯田中・ティーサロン都10 湯田中・ティーサロン都11

えーー!!!

なんか雰囲気ガラっと変わるんだけど! 絶対照明がついてた方がいい!

湯田中・ティーサロン都12

とりわけカウンターのペンダントライトが素敵だった。

スタイリッシュかつスペイシーなオレンジ色のスリムなライト。背景のブルーと色も合っている。

あ~~! 最初からこうだったら、どんなにか素敵なことか。

もう後は帰るだけという段になって、急に生き生きと精彩を放ち始めたのだった。

利用金額

  • 氷水(ブルーハワイ) 300円
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コメント

さくらこ

No title
うわうわ~!
ほんと照明一つでこれだけ変わるんですねぇ。
カウンターのライトも本当にオシャレ。こういうの今は売って無さそう。

「氷水」亡くなった祖母(昭和ヒトケタ生まれ、)がカキ氷の事をそう言ってました!!
年代なのか地域的なものなのか・・氷水と言ったら普通に氷の入ったお水としか思いませんよねぇ。

メニューの「アヅキ」表記とティーサロンの「ティー」が手書きなのが個人的にツボです(笑)
よくよく見たら入口の庇にある「ティー」も後付けっぽい・・?

エムケイ

>さくらこさん
純喫茶って、結構照明つけてないところ多いです。
同様に真夏でもクーラーつけてなくて、入店して慌ててつけるけど、古いからなかなか涼しくならないとか(笑)。

「氷水」、やはりかき氷のことでしたか?
あれから調べたら、地域的なことも関係するみたいね。
私も氷水だと氷を浮かべたお水を想像します。

>ティーサロンの「ティー」が手書きなのが個人的にツボです(笑)
>よくよく見たら入口の庇にある「ティー」も後付けっぽい・・?

これは私もそう思ってました。誰かつっこまないかな~?と待ってました(笑)。
なぜティーだけ足す?という感じですよね。
あと、カンマが「おたまじゃくし」ぽいな~とも思いました。
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エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

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