今治には、ドンドビ交差点という変な名前の交差点がある。
wikiによると、川をさかのぼって押し寄せる海水を呑んだり吐いたりする樋門=呑吐樋に由来。駅と純喫茶不二家のちょうど中間に位置し、渋谷駅前みたいなスクランブル交差点になっており、アーケード商店街の入口でもある。
暑いし不二家には早く行きたいし、その後は謎物件に行くために午前中は3本しかないバスに乗りたいし(結局なしになった)、そうたらたらと寄り道をしている時間はなかったが、その前にちょっとだけ寄り道をしたい。
川があって橋の先にその喫茶店はあった。
すでに閉店しているが、「珈琲紅茶ユーカリ」という看板を見たくて。ユーカリのフォントがなんとも味がある。Uを器に見立てたUkariというロゴも秀逸。
見るだけなので、寄り道はものの1分で、はい終了。
では強い日射しを避けるためにアーケードに逃げ込もう。
この商店街のわき道に不二家がある。
ガラーーン。典型的なシャッター街商店街だった。
もしやってたら見ていこうと思っていた銀座パンも休み。というか、閉店の可能性もなきにしもあらず。定休日は水曜日のはずなのに、シャッターがおりてたのでもしかしたら(この日は金曜日)。
階上喫茶の看板には一際そそられたが、言うまでもなく営業していない。
えーーっと…随分先まで来ちゃったけど、不二家はどこにあるんだろう?
アーケードのどこかからわき道にそれるのだが、寂れっぷりに飲み込まれて、曲がる箇所をうっかり失念。
適当なところでそれてみるか。
あれ? 何か気になるものが。
美容室跡地だろうか、白地に白ですごく見ずらいけども、パーマネントウェーブという文字が読み取れる。
パーマの女性。
この少し先にも純喫茶があったけど、このわき道は違った。
やたらと目立たない細い路地があちこちにあって迷路みたい。なんだって、こんなに分かりにくい道になっているんだろう。もしかしてわざと?
ええい! こうなったらイチかバチか。今度は別のわき道をそれてみたけども、もう何が何だかわけ分からなくなっちゃった(笑)。
そんなに遠いわけじゃないし、歩いてればいつか着くでしょと開き直って歩き回る。
パンチのある建物を発見。萎縮してしまいそうなほど戦闘力があり独特の風情をたたえる、うどん屋“MAYA”。
そして商店街と平行に走る川沿いの光景におののく。ずらりと並ぶ“裏側”の異様さ。
どの建物も川に向けて随分とせり出して(はみ出して)いるが、まるで現代とは思えない無鉄砲ぷり。
それにしても、ここどこ? どこを歩いてるのかさっぱり分からない! 現在地が分からなれば結局紙の地図も役に立たず、スマートフォンのお世話になるという屈辱。
あっさり辿り着いた(笑)。
文明の利器に頼るのが一番の近道とはこれまでのガラケー生活を全否定されたようで悔しいけど、もうそういう時代なのよねと割り切る。
商店街側から見るとこんな感じ。
今治港まで200メートル。たったの200メートルなんだけど、暑さゆえその気が起きなかった。
アーケードから離脱して次の店へ。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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