私の眼は節穴か?
「茶豆湯」という店名から、千利休とかの茶道の世界みたいな和の響きがして、どうにもピンとこなかった。ゆえにずっとスルーし続けてきた。
しかしこの日のコンセプトは『横須賀中央駅周辺で気になる喫茶店をまとめて回る』というものだったので、意を決して入店することに。
ん、もうやられたわ。凄くいいじゃないの。これまで入らずにいたのは大きな損失だった。
神奈川県横須賀市若松町1-8-4
閉店
アクセスは割と良い。横須賀中央駅から徒歩数分。前回紹介した今は無き成人映画館『金星★劇場』のある通りからほんの少しわき道にそれた、ほんのり場末の匂いのする路地にある。
これまで惹かれなかった理由は、茶道っぽい店名にもあるが、看板にも原因がある。中途半端にフォントが新しく、線がこだわりなく適当に感じた。が、いざ入ると決め近寄ってみると、窓の形は瓢箪(ひょうたん)やマラカスみたいでユニークな形状だし、ドアの形までお揃い!
「古闘比伊を淹れてます」なんていう木彫りの札がかかってるけども、もしや古闘比伊ってコーヒーのこと?
当て字にもほどがある(^_^;)。
えーー! なんなのよう、これ!
こんなに素敵だったとは。外観からは想像できない。クレーム入れたい気分。
正統派ではあるけど、それにしては随所に凝り過ぎてるし、ユニークでもある。
しかも広い。中央には入場ゲートみたいなアーチ状のパーテーションもあり、天井は大きくアールを描いている。
カウンターも存在感抜群だった。カーブを描いていて、中の棚にはカップがたくさん並んでいる。あれは実際に使うものなのか、単なる飾りなのか。いずれにしても珈琲店の雰囲気が出ていてよい。遠くから眺めてウットリ。
壁が茶色く染まっているのも地味にポイントアップ。深みというか年季が出ていて良い。これがまっさらの真っ白だったら、多分物足りなかったと思う。
BGMは幻想的で美しい音色のイージーリスニング。
あと、どことなく沖縄の雰囲気だった。
ちなみに私は一度も沖縄には行ったことがない。
コーヒーの種類はいろいろあり迷ったが、店名を冠した茶豆湯アイスド(594円)に決めた。
一応アイスコーヒーだけど、すでにシロップもミルクも入っているので、バリエーションコーヒーの一種なのかしら? 冷えた甘いコーヒーはこの日の私と相性が良く、スーーっと一気に飲み干してしまった。
たしか入口にダッチコーヒーと書いてあった。もしかするとすべてのコーヒーはダッチコーヒー(水出しコーヒー)がベースになってるのかも(未確認)?
エムケイ
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コメント
あかりのママ
2017/07/15 URL 編集
エムケイ
多分ですが、アイスドはicedのことだと思います。他の店ではアイスコーヒーをiced coffeeと表記していたので、おそらく。
コーヒーとミルクの層は綺麗に分かれてますね。これはちょっと真似できないですよね。
1年前なので他店と記憶が混ざってるかもしれませんが、「かき混ぜないでお飲みください」と言われたような気がします。
見た目も綺麗ですが、分かれていることに意味があるんでしょうね。
生ビールの泡みたいな意味だったりして?
2017/07/17 URL 編集
あかりのママ
2017/07/20 URL 編集
エムケイ
ただ横須賀は喫茶に限らず別の飲食店も英語表記が多いです。
門司港の喫茶店では英語、ハングル語、日本語の3か国語のメニューでした。
2017/07/23 URL 編集
あさの
大滝町三笠ビル商店街の二階のジャズカフェバー「ブルーノート」とこの「茶豆湯」は青春時代の風景に欠かせない店でした。
ちなみに「ブルーノート」は現在若松マーケット(横須賀中央駅)に今は亡きオーナー夫人が再出店されているそうです。当時の趣を残した素敵なお店です。
2018/04/12 URL 編集
エムケイ
昨年のクリスマスに閉店!
知りませんでした。信じられないです。
横須賀中央にある喫茶店でも、トップクラスだと思いますし、長年行かなかったことを悔やむほど素敵な店でした。
次行ったら何を頼もうか、と考えてましたが、、、
お店の方も若かったし、まだしばらく安泰と思ってました。
本当に残念です。
「ブルーノート」の存在は知ってますが、夜営業なのでまだ行けてません。
こちらもいつか行きたいと思います。
2018/04/12 URL 編集
散人
行ける時に行かなければいけませんね。
2回しかいってない。。。
自分の怠惰を悔やみます。
2018/04/14 URL 編集
エムケイ
私もそう思ってました。
なんとなく閉店しなさそうな感じがありました。
どこが閉店してもおかしくないのだと思いました。
2018/04/15 URL 編集