船橋市地方卸売市場／JR船橋市市場町社宅

googleマップで印刷した地図によるとこの辺…。

川の向こうに団地っぽい建物が見えるが、あれ？

門があり、その中に一本道がある。右手がJR船橋市市場町社宅、左手が船橋市地方卸売市場。

JR船橋市市場町社宅配置図は、高度経済成長期を思わせる奇抜でカッコイイデザイン。

かなり老朽化が進んだ建物であることは遠目にも分かる。

遊園地もあるの？

左手に視線を移すと、「青果部」なる文字の入った小屋が見える。

建物に沿って左を見ながら歩いていると、

みかんの木。もしかしたら青果部でこのみかん売ってたりして？

そのまま真っ直ぐ歩くと大きな通りにぶつかるのでそこを左折すると、「船橋市地方卸売市場」。ここに限らずだが、市場というのは、どこから入るのか外部の人間には分かりにくい。

関連事業者店舗棟へ。

なんだか物凄く既視感のある光景が…。市場ってどこも大体造りが似てるんだよね。

市場案内があったが、案内してくれそうな感じもなく、軽くスルー。

0～9まである通路の後半、7号通路。

はっ！　思わず足がとまった。「大野商店」

市場関係者向けの商店で、営業時間は21：30～PM1：00、タバコ、パン・菓子、飲料を販売。品数はあまり多いとはいえず、ショーケースをのぞくと、おかきとカップ麺程度。

中華まんは残２個だけ。

時の止まってる感に心惹かれ写真を撮っていると店の人からじろりと見られ、慌ててその場を立ち去る。

「大乃家食堂」。こちらを目指していたのだった。

さっきの大野商店は同じ通路にある。漢字は違うが同じ「おおの」。関係あるのかしら？

だが寒い中苦労して辿り着いたというのに、ドアにかかっているのは非情にも「準備中」の札。

えーー！　そんなあ、と入口でウロウロしていると、それを見たお店の女性（ママさん？）から、「お一人？　お一人なら大丈夫ですよ」とのこと。

カウンターとテーブル３つ程度のこじんまりした店内の奥では、男性３人が酒を飲みながら食事をしていた。食堂兼飲み屋といった雰囲気。もしかして場違いかも、こそこそとカウンターの隅っこに座る。

海鮮丼（1100円）。

美味しいけどお値段もそこそこするし、という感じ。市場の食事って安そうに思わせて、その実安くない気がする。

市場には喫茶店が付きものである。またそれを期待して、ここまで来たのだった。けど私が望む喫茶店はこちらにはなく、代わりに新しく綺麗目なカフェがあった。食後にコーヒー飲みたい気分だけど、入らなかった。

えっ!?　綺麗だからこそ入るんじゃ…。しかし綺麗だからこそ入らないというのが、一般には理解し難い純喫茶好き特有の感性なのだった。

午後1時半過ぎると、バタバタと辺りは一斉に店じまいを始め寂しくなってきたので、市場散策もこのへんで終わりにする。

この後JR船橋市市場町社宅を軽く一巡してみた。案の定、遊園地は見当たらなかった。