さて次は名古屋の純喫茶「西アサヒ 天池店」。
こちらは2015年の話(一昨年)。初名古屋遠征の年でもある。ご存知の通り名古屋は純喫茶天国。遠征も一回では足りず、一回が二回、二回が三回となってしまった。この記事は遠征三回目のレポートである。
愛知県名古屋市昭和区御器所3-10-3
西アサヒといえば名古屋でも有名な純喫茶だが、二回目の遠征で円頓寺商店街に行ったが、すっかりリニューアルされていた。ピカピカと明るいガラス張りのカフェ風の外観…(嗚呼)。西アサヒを愛する方には申し訳ないが、もはや私が望む姿はそこにはなかった。
だが、天池店は違った!
紫のウィンドシールド、ガラスブロック、ドアから覗くちょっと強気なレトロ絞りカーテン、そそる西アサヒの看板(ドア上の方)。欲しいものがギュッと固まった外観。こりゃ間違いないな!
さらには離れて遠くから見ても素晴らしい。ビルと西アサヒのベストな絡み。
極めつけはチューリップランプ。もう完璧ではないか!
ただチューリップランプは金属のチェーンっぽいカーテンで仕切られた窓際のみ。
中央部は別で、オレンジの丸いペンダントライトがぶら下がっていた。
少しだけ和風なエリアも。壁に付いた石が不思議な感じ。
たびたび書いているが、エリアごとに雰囲気が変わる店は大好き。ワクワクする。
事前に少しだけ情報は得ていたものの、そこまで期待していなかったので(というよりは期待しすぎて何度も裏切られた前歴があり、頭を真っ白にし敢えてマイナス方向に味付けしてのぞむ屈折っぷり)、想像以上の店内に朝からテンションが上がった。幸先の良いスタートである。
青い椅子はやや色あせており、パーテーションで区切られている。他にもお客さんが気にならない落ち着ける造りだった。
コーヒーのカップとソーサーには嬉しい店名入り。キャー!
トーストが付くのはいかにも名古屋らしい。朝一番の訪問でお腹はペコペコだったので、とても嬉しい。だが嬉しいのはここまで。この後はひたすらモーニングをお断りするという苦渋の選択をするのだった。名古屋にいるときだけレンタル胃袋とかあればいいのに…。他の喫茶好きの人たちにこの辺どうされてるのか一度聞いてみたいものである。
シュガーポットにも店名入り。灰皿やカップはよくあるが、シュガーポットは初めて。同行者に「これこれ!」と指摘され気付いたが、うっかり見逃してしまうところだった。
あとメニューも必見! うっとりしてしまうほどの秀逸なデザイン。
昔から使ってるものなのかな? 聞きなれない単語があった。
口取。クチトリって読むのかな? どういう意味なんだろうか。「おみやげにアサヒのケーキを」とあるのでケーキのことを指してるような気もするが…。
あともう一つ気になったこと。ここでは「アサヒ」となっていたこと。西はどこへ?
あれから軽く1年以上経っているのにも関わらず疑問を疑問のまま放置していたことに今更ながら気付いた。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
枡矢と申します
2017/01/04 URL 編集
さくらこ
今年もブログを楽しみにしておりますのでよろしくお願い申し上げます。
暫く更新されないので気になっていました。
良かった!新しい記事が^^
こちらも今じゃお目に掛れない外観がキテますね~。
名古屋はモーニングが充実してるけど、ハシゴをするとなるとそれがキツイんですね。なるほど。
次に入った店が前の店よりいいモーニングで「しまった・・食べられない」ってなったら相当悔しいかも(笑)
口取りって会席料理の時に聞いたことがあるけど・・・
あとは鯛とかの形をした練きりみたいな甘~いお菓子。
あれも口取菓子っていいますがこれは一体どういう意味で使ってるのかは・・??
やっぱりケーキを指してるんでしょうね。すごい気になる!
2017/01/04 URL 編集
エムケイ
しばらくブログの延長線上で活動しておりました。
やはり店先に倒れている自転車、目に留まりますよね。
トイレですかね、やっぱり(笑)。
2017/01/05 URL 編集
エムケイ
今年もよろしくお願いします。
名古屋はモーニングがごく自然に溶け込んでるので、嬉しい反面ハシゴには辛い(笑)。
もしかしたら後の店のモーニングの方が良かったなんてことあるかもしれませんね。
口取の意味、あれから調べてみたけど、どうもよく分からない。ケーキのようなそうでないような。気になりますよね。
2017/01/05 URL 編集
みかん
でも、たぶん口取り菓子ということなのでしょうね。
お茶会でお茶の前に出されるお菓子を口取りと呼んでいたような気がします。
名古屋の喫茶店も減っていくのでしょうか。
寂しいですね。
2017/02/03 URL 編集
エムケイ
調べたら、たしかにそのようなものが出てきました。
名古屋の喫茶店も減っていますね。
全国どこも同じですが、名古屋の場合分母が大きいので、減ったとはいえ、やはりそれなりに多いです。
ただ、数あればよいというわけではなく、好きだった店に二度と行けないのは寂しいですね。ボンボン桜山店とか。
2017/02/05 URL 編集