情報をいただいたのが随分前なので不安だったが、無事営業。
鴨宮駅南口から徒歩5分。入口の蘇鉄が南国感を醸し出す一軒家「スナック&喫茶 エリア」。
神奈川県小田原市南鴨宮3-37-22
表に出ている大きな黄色の看板より、こちらの方が純。エリアの字体も良い。
夜10:00までという営業時間もなかなか勤勉、と感心すると同時に、もしかしたらスナックっぽいかも…と覚悟しながらの入店。
よかった!
オーソドックスながら、照明や椅子など純喫茶の内装。
個人的にはもっと薄暗い方が好みだが、適度に広さもあるし、適度にパーテーションで仕切っているし、落ち着けるレイアウト。
難点はBGM。J-POP(ドリカム等)だった(-_-;)。せっかくの純喫茶の雰囲気が軽くなってしまい残念。
ランチタイムというタイミングもあるかもしれないが、明るく健全でもあった。一般的に健全が指すのはひたすら良い意味なんだけど、純喫茶目線だと状況は変わる。
それに逆らうよう注文したのが、
バイオレットフィズ
純喫茶とはアルコールを提供しない喫茶店である。
純喫茶に興味を持ち始めた頃は、その意味を知らず訪問していた。隠れ家めいたひっそりとした空気感と、“純”の一文字が勝手にリンクし、「むんむんして怪しく胡散臭くもある」のが純喫茶のイメージとなり、またその怪しさこそに惹かれ吸い寄せられたのだった。
後に純喫茶の正しい意味を知ったが、手遅れだった。自分の中の純喫茶のイメージを矯正できなくなっていた。もちろん定義を遵守する云われもない。私にとって大切なのは、イメージの世界の“純”なのである。
人工的で艶めかしい紫色は不健全で、バイオレットフィズはその“純”のイメージを具現化している。
え?
……勿論全てこじつけ。もっともらしく七面倒臭い理屈をこねくり回したが、単にコーヒー続きだと辛くなるので、目先を変えてバイオレットフィズ。が正解。
マッチは無し。代わりにライターを勧められた(純喫茶あるある)。
店を出た後、南口を歩き回ったが、他に喫茶店は見つからず。エリアが鴨宮唯一の貴重な喫茶店ではなかろうか。
一方北口駅前には、昭和の匂いのする「大衆食堂ふじや」。
少し惹かれたが、営業してるのか定かではなかった。この店のためだけに再び鴨宮に来ることはおそらくないだろう。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
ヤマウチ
あの頃は喫茶店に入る金銭的な余裕はありませんでした。
卒業して30年以上経ってしまった(遠い目)
こちらのお店はあの頃既にあったのかな?
今度久し振りに鴨宮駅を訪ねてみるかな。
2016/07/24 URL 編集
エムケイ
こちら、30年以上前からあったと思いますが、どうでしょう?
どちらかというと、北口の大衆食堂の方が昔からあった感じでした。
2016/07/27 URL 編集
猫乃風
エリアのまえを通り、スナック&喫茶に怯みまして
通過してしまいました。
写真を拝見して、こんな感じなんですね
駐車場も広くて、田舎にありがちな喫茶&スナックも
昭和な匂いがしますね。
今度行ってみます♪
2017/02/20 URL 編集
エムケイ
神奈川県の喫茶を調べていると、絶対載ってないだろう的な店のご紹介をされてて、いつも参考にさせていただいてます。
お勧めレストランで挙げてる横須賀のホームベーカリー浜田屋も行きました、すごく良かったです。
鴨宮のエリアは駅近なのに駐車場が広いのが良いですよね。
私が訪問した日もタクシーの運転手の方が車をとめて中で喫茶してましたよ。
2017/02/21 URL 編集