自慢ではないが、今回が純喫茶好きになって初めての京都。
これまでさんざん行く行く詐欺をしてきたが、やっと!
前途洋々たる京都純喫茶巡りのスタートは、創業80年になるという超老舗「珈琲の店 雲仙」。
京都府京都市下京区綾西洞院町724
珈琲の店 雲仙
この店を1軒目にしたのは、朝早くから営業しているから、前日は大阪での刺激が強すぎる1日だっため、正統派の店で心穏やかな朝を迎えたかったから等の理由はあるが、店名も大きな要因である。
なぜ雲仙なのか。
雲仙というと、どうしても昔噴火のあった雲仙普賢岳を思い浮かべてしまう。
京都とはちっとも関係なさそうだが?
店名だけでここまで考えさせる店も珍しい。古い店でもあるし、次来たときもし閉店していたら、後悔してもしきれない。そう思うと、やはり朝一番で行かざるを得ないのだった。
自家焙煎の店だろうか。焙煎機が置いてある。
ドアは老舗店らしくない新しいもの。COFFEE 雲仙の字体がゴシック体チックなのが趣ないかも(-_-;)。その上のうっすら見えるTea Roomはモダンで素敵だったが。
店内は安心安定の正統派純喫茶。
でもBGMはラジオで、ニルヴァーナの有名な曲が流れたときだけは、チグハグで思わず苦笑。
椅子の背もたれの形がユニーク。2人分がくっ付いたもので、最初ハートマークみたく見えた。
とても座り心地は良いが、真ん中が膨らんでいる上、表面が艶々しているので、荷物を置くとつるんと落ちてしまう(笑)。
これは?
カウンターの横の椅子。角に合わせて変形しており、座面が台形になっている。特注なのだろうか? こんなの初めて見た。
奥には別室あり。モザイクタイルの床が良い雰囲気。
壁にかかっているプレートのフルーツジュースが気になった。
7時半過ぎに訪れたが、すでにそこそこ先客はいて、全員男性で、全員顔見知りの様子。
喫煙率は高い。
モーニングは7:00~11:00
トースト、ゆで卵、コーヒー。
この中でときめき純喫茶ポイントが2つ。
可愛らしい紙ナプキン。トーストの下から出てきた。
そして店名入りソーサー。
小さく感激。eじゃなくてEなのは、こだわりかしら?
コーヒーは濃く、私にはやや癖があった。
*
京都というと、観光資源や喫茶には魅力を感じていたが、京都人に対しては別だった。
気取っている、プライドが高い、排他的。そんなイメージだった。
実際東京で出会う京都以外の関西出身者も、京都人をそう評するし、私の知ってる京都出身者にもそういう傾向があるので、ますます京都人に対してイメージが固まっていったのだった。
でも、この店でのお客さんの会話の内容や、合いの手を入れるママの様子からして、特にそんな感じではなさそうだった。結構庶民的? 自分らとそんな変わらない気も(^^;
少なくとも同じ関西圏の大阪人とは一緒!(とおそるおそる言ってみる)
ママさんも気さくで優しい方だった。
「うちは80年になるのよ」「映画のロケ地にもなりました(南極物語)」
誇らしげに語りながら、「Thank you for your kindness」という英語が入ったモダンなレジの裏側を探り、マッチを渡してくれた。えーー!!! あるんだ!?
お店の人から名刺のように渡される。マッチを頂くときの一番嬉しいパターンだ。
これで思い切り舞い上がってしまい、訪問の大きなきっかけともなった店名・雲仙の由来を聞き忘れてしまった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
いちプロ
調べてみると 雲仙が国定公園に指定された年、昭和10年
頃に開店したからだそうです。西洞院綾小路というと
四条烏丸の近所ですね。
あと 六曜社珈琲店(河原町通り)
寺町通の「スマート」 なども お薦めです。
2016/03/25 URL 編集
エムケイ
阪急の烏丸から歩きました。
土曜日の朝、あの辺りとてもヒッソリとしておりました。
>雲仙が国定公園に指定された年、昭和10年頃に開店したからだそう
雲仙の店名はそこからでしたか。
他にニュー雲仙という喫茶店もあるらしいですが(未訪問)、そちらも同じ由来だろうか?と気になります。
六曜社、スマート
こちらは有名店ですね。今回は京都はあまり時間取れず訪問できませんでしたが、次回には伺いたいと思います。
2016/03/29 URL 編集
あかりのまま
こちらの喫茶店、細部に店主のセンスが光ってますね。
椅子が特に。
2016/04/11 URL 編集
エムケイ
途中和歌山にうつつを抜かし、岡山、名古屋に数回。
いつまでたっても京都行けず。
でもいざ行くと京都やっぱりいいですね。素晴らしいです。
そのうち京都レポ再開します。
2016/04/11 URL 編集