【茅場町】珈琲専門店 珈琲家 茅場町店

通り沿いに置いてある看板。丸っこい字とカップに愛嬌がある。

殺風景な通路の先に珈琲家の店名が見える。

てっきり突当りのドアだと思いきや、その右。地下にあるらしい。

えっ!?　踊り場？

まだ下る。思ったよりも奥に、深い。

世界のコーヒー。豆を詰め込んだケースにコーヒー産地の国旗。

思った以上に珈琲専門店的。もちろん珈琲家という店名なので当然だが、ホットケーキの印象が強かったので、少し見方が変わった。

つやつやした赤い椅子が並ぶ、ザ喫茶店な内装。

Ｌ字型になっている。

いつもお客で一杯の店だと聞いていたので、先客ゼロに驚き、好きな席でよいとのことなので、遠慮なくＬ字の先の引っかかりの奥の隠れた席に座った。

壁にはビーフシチューの貼り紙もある。

勝手にホットケーキ専門の喫茶店だと思い込んでいたが、その認識を改めた方が良さそう。トーストサンドも売りらしく、イタリアントースト、アメリカンクラブハウスサンド、ハンバーグサンドもメニューにあった。

決意が揺らぐ。ビーフシチューとか美味しそうだし。

でも、やはり私はホットケーキを。

１枚か２枚か枚数を選べる。焼き上がるのに時間がかかる旨記載がある。手焼きの証拠である。

この日、神田駅～大手町～東京駅～宝町～八丁堀～茅場町とひたすら黙々と散策をし、適度にお腹は空いていたが、東上野の珈琲家でその大きさは体験済。１枚で注文。

20分位待って先にコーヒーが出てきた。

嬉しい店名入り。

このコーヒーがとても美味しい！　バランスが良いというのだろうか、何かが際立った味ではなく、正統派を真面目に極めた味。

ほどなくホットケーキ登場。

東上野で学習済とはいえ、見た瞬間、「デカっ！」。思わず声が出そうになった。

きちんと比べたわけではないが、個人的には茅場町店のものの方が大きいような気がした。直径もだが、厚みもある。1枚とはいえ、普通の店の2枚分位の厚みがある。

焼きたてなので、純喫茶で大多数の「レンジでチン」のホットケーキよりはずっと美味しい。それは事実だが、途中から飽きてきた。理由は、その売りともいえる大きさ。大きすぎるのである。

大きなホットケーキは見た目のインパクト、ビジュアル感は抜群で吸引力もあるが、実際に食べると、若干物足りない位の量の方が普通に美味しいまま終われたのでは、と思った。

この大きさはお店の方のサービス精神の現れ、心意気でもあるので、より一層勿体ない気持ちになった。

2人以上で1枚をシェアできるのかしら？　だとしたら、丁度良いのだけど。

ただ、こちらは珈琲専門店。ホットケーキばかり取り上げるのもいかがなものか？（←それ目当てで訪問した自分が言うのもなんだが）　肝心のコーヒーが「おお～～～！」ってなるほど美味しかったので、次回はコーヒーメインで訪問したい。

朝7時から「おはようセット」（いわゆるモーニングセット）があるようなので、美味しい珈琲で朝を迎えたい。