【秋葉原】レストラン フレンド(閉店)

最近は喫茶店で朝を迎えている。

毎日は厳しいので、目標は週3。と言いつつ、さっそく今週は守れていないのだが。個人営業の喫茶店はお客がいないと早く閉める傾向にあるが、嬉しいことに、朝はどこも決まって正確に店を開ける。

なら、あそこ行かなきゃ! 数年越しでフラれている喫茶店。秋葉原のビジネスホテルに併設する「レストラン フレンド」。

秋葉原・レストラン フレンド1

レストラン フレンド

東京都千代田区神田佐久間町3-37
閉店

数年越しと冒頭に書いたものの、最初の1年目に何回かアタックしてそれきり諦めいている。少し奥まった場所にあるので、わざわざ出向くのが億劫でもあり、しばらく記憶からも飛んでいた。

秋葉原・レストラン フレンド2

あれれ? 入口こんなだったっけ? 記憶と違いすぎる外観に気後れして入れず。

秋葉原・レストラン フレンド3

ぐるりと辺りを一巡し、記憶そのままの入口に出会う。これよ! これこれ!

秋葉原・レストラン フレンド4

朝なのに夜な店内(笑)。

入ってすぐに白いコックさんの服装をした男性が出てきて、「どうぞ奥の席へ」と優しく手招きしてくれたから入れたものの、最初、店のあまりの暗さに引き返そうとした。

ただ、この店、とてつもなくいい! 純喫茶慣れした私ですら、魂抜けちゃったくらいだもの。

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渋い! 重厚! ゴージャス!

秋葉原・レストラン フレンド10

厨房との仕切りのゲートみたいなのあって、神殿みたいな柱が立っていた。

イマドキこんな店そうそうないよ。

秋葉原・レストラン フレンド11

一部剥きだしになったシャンデリアの頽廃具合といったら。

秋葉原・レストラン フレンド12

ひゃっ! ひゃ~~~

なに? この貴族めいたエンブレム(?)は!

(KSってなんのイニシャルよ?)

このところ朝活ですっかり爽やか健全な喫茶ライフを送っていたが、一抹の物足りなさを感じていた。純喫茶の濃厚な純純(じゅんじゅん)した刺激を心のどこかで欲していたのだと思う。

まさにタイムリーな出会い。

もうこの雰囲気大好物! 今が食べ頃な、場末ゴージャスにメロメロ。今年東京で初めて入った中ではここが一番好みだと断言。

この手の内装の店はある日突然、前の面影をすっかりなくしてしまうほどの総取り替えともいえる改装をするので、この雰囲気を味わえるのも今だけである。

さて、ここでモーニングを注文。

でも、モーニングサービスの案内なんてあったっけ?

白いコック姿の男性(マスターと呼ぶべきか?)に、「メニューいただけますか?」と訊くと、「ありません」。

ありません、ってそりゃ一体?

ん~~~とここで考える。入口になんとか魚定食、カツカレーといったランチメニューの貼り紙があったが、朝っぱらからそういう重たいのを喰らう店? でも、そんな店あるかな?

「洋食が750円、和食が850円です」
※和食の値段はうろ覚え。800円台だったことは確か。

なるほど! ホテルの喫茶となると、そうなるわけだ(そうなのか?)。純喫茶では400円台~500円台のモーニングが主流なので、少し高い気もしたが、この極上空間でいただけるならそれも惜しくない。

「洋食で(安い方!)」
※朝から優雅に行きたいが、カネカネ言って世知辛い話ばかりして申し訳ない(^^;

「ホテルのフロントで食券を買ってもらわないといけないのですが、買ってきましょう」とマスター。

ええええっ~~~! そんな! 私、自分で行きます、と言いながら、千円札を差し出す。

秋葉原・レストラン フレンド13

重厚なエンブレムの横にある扉から出ていった。最初に見かけた、記憶違いの入口の方である。

お釣りの250円を渡してくれ、神殿の厨房に入っていった。

ふわーーー。想定外が重なり、朝から心臓ドキドキ。でも、これは嬉しいドキドキ。

秋葉原・レストラン フレンド14

洋食750円はこんな感じ。ハム、スクランブルエッグ、キャベツの千切り、トースト、コーヒー。

500円前後の純喫茶のモーニングよりは豪華だが、割高感は否めない。

秋葉原・レストラン フレンド15

でも、サラミハムだから許せるかな。肉が苦手なのになぜかサラミは好きという矛盾さ。

朝7時半に入店したが、終始無音。ここでクラシック音楽が流れたら、ハマりすぎてさらに感動するに違いないが、無音の異空間ぶりもなかなかだった。広々した素晴らしき昭和の空間を全身で味わった。

レストランフレンドは朝7時から営業。なんと土日も14:00までだが営業している、とのこと。前にさんざフラれたのは土日だからだと思い込んでいたが、時間が遅かったからである。やはり喫茶巡りは朝に限る。

利用金額

  • 洋食 750円

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コメント

あかりのまま

外観と内観のギャップがより一層純純感を盛り上げますねぇ。わたくしはまだ初心者なので、じゅんじゅんしてるの感じが上手くつかめなかったんですが、こちらの記事で腑に落ちました。

エムケイ

>あかりのままさん
「じゅんじゅんする」はじゅんじゅん会@中野から勝手に作った言葉で参加者が勝手に使ってます(笑)。

ロイロイ

ラーメンの青島食堂に行く途中、何度か前を通り気にはなっていました。内観は純喫茶好きにはたまらんですね。
あーはじめまして。私は偶然、エムケイさんの純喫茶探訪記に出会い純喫茶めぐりを始めたものです。素敵な趣味を教えていただきありがとうございます。今まで喫茶店すら殆ど行った事が無かったのにこんなに楽しいなんて。エムケイさんの記事を参考に巡っています。これからも楽しみにしていますので頑張ってください。では。

バクゼン

重厚な純喫茶がある日ガラッと内装の雰囲気を変えてしまう、というの私も経験ました。こんどからどこ行ったらいいの?って感じで寂しかったです。
こちらは、本当に落ち着きそうな、しばしのタイムトリップができそうないい空間を演出してますね。
立て続けに写真が並び、エムケイさんの感動が伝わりました^^

エムケイ

>ロイロイさん
初めまして。喫茶店巡りの趣味に目覚めてくださって嬉しく思います。

ラーメンの青島食堂というお店が近くにあるのですね。
フレンドはちょっと奥まっているので、なにかキッカケがないと発見しないですよね。

これからもよろしくお願いします。

エムケイ

>バクゼンさん
突然内装がガラッと変わってしまうことありますね。
なかなか以前の雰囲気そのままの改装は難しいみたいです。

立て続けの写真に感動現れてます。
日中はもしかしたらランチ客で一杯かもしれませんが、私がいた朝の時間はずっと私一人のみでしたので、このタイミングを逃すと撮影は思うようにはできない、と思い、立て続けに写真を撮りました。
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エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

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