玉屋食堂に湘南を特集した雑誌が置いてあったので、定食ができるまでパラパラ流し見すると、その中に見覚えのある写真が載っていた。
それがこの藤沢飲食朋友会だった。
私も過去一度だけ訪れた。
藤沢散策をしていて突如迷い込んだのだった。
ここって一体? ささくれだった木製ゲートの先はレトロな飲み屋街だった。
昼間だからか、それともすべて閉店しているのか、シーンと静まり返っていた。
黄桜の色っぽい河童のイラスト。やきとり「ひとみ」。
辺り一面に漂うただならぬオーラ。強烈な場末臭。藤沢にこういう場所があることが衝撃だった。湘南のイメージは遥か彼方に行ってしまった。
ゲートで隔たれ、特別な場所だと暗に主張しているようにも見えるが、頭上を遮るものはないのであっけらかんとした開放感もある。
後から調べてみると、遊郭、赤線、新地といったワードが頻繁に飛び交う場所であったが、住民にとってはそれも過去のことになったのか。
子を連れた母が平然と通り抜けて行った。
(撮影:2010年3月27日)
エムケイ
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