何度でも言う。純喫茶ヒスイに行け!
古い店、純喫茶という言葉にアレルギーのある方以外、その広さとゴージャスぶりに感動すること間違いなし。
和歌山県和歌山市中ノ店南ノ丁9
地方の純喫茶巡りをしていると、日曜日が全滅の地域は多々ある。
たとえば和歌山。
正確に言えば、全滅ではない。営業している店はあるにはある。ただ朝一軒モーニングで入って以来立て続けに5軒、6軒、7軒と休みが続くと、「和歌山日曜日全滅!」と叫びたくなる。
純喫茶好きの方にはぜひ和歌山に行って欲しいものの、もし行くなら日曜日は外せ、もしくは野心は抱くな!と言いたい。
とはいえ、和歌山には少ないながらも日曜日営業の喫茶がある。
その中で飛びっきりのお勧めは2軒。まずは冒頭でも推せ推せの「純喫茶ヒスイ」。最寄り駅は南海・和歌山市駅、ぶらくり丁。
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私自身が振られ振られまくったFeb.1,2015
いい加減うんざりして新規には見切りをつけ、再訪問に走った。こういうときに営業している店はそれだけで神。
今回こそは半地下と思い一度座ったが、どうにも座りが悪く、結局昨年と同じ1階のまったく同じ席に座る。落ち着く場所って決まっちゃうな。
マダムから自家製ケーキセットをお勧めされた。430円だという。
東京都心ならコーヒー1杯分の値段ではないか! このケーキめっちゃ美味しい!
スポンジはきめ細かく、生クリームは甘さ控えめ。上に乗ったイチゴ、スポンジの間に挟んだイチゴ。惜しむことなく使われたイチゴが嬉しい。
コーヒーも美味しい。
これは騙されたと思って一度頼んでみてほしい。
なおこの自家製ケーキについてはこちらの記事で触れているので、ぜひ読んでほしい。
⇒学生流出率86%の和歌山県 ミナミほど活気あった頃をしのばせる「純喫茶ヒスイ」
客席は1階と半地下のみ。2階もあるが現在は使われていない。
昨年訪問した際、気になりつつも「どうぞ」と言ってくれなくて(苦笑)すごすごと店を出たが、この日は再訪問のせいもありちょっと強気。
「2階を見せてください!」 頼み込んで階上の空間に足を踏み入れた。
これはまたなんとゴージャスな!
吹き抜けになっており、2階から見下ろす眺めは壮観だった。
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純喫茶ヒスイを出た後は、堀止交差点にある「純喫茶 クラウン」を訪問。こちらがもう一軒のお勧め。ただし駅からは遠いのでバス利用をお勧めする。その途中には最近関西ローカル番組で紹介された「パーラー ファッション」もある(日・祝休み)。
前回見つからなかったマッチをいただき、「あと1・2年かな」と呟くマスターの言葉に、これが最後の訪問になるかもと思い切なくなった。
先ほど紹介した記事にも書かれていたが、和歌山は人の流出が激しく、旅行者の目からも分かるほど街は寂れていた。今現在残っている素晴らしい純喫茶も数年後どれだけ残っているだろうか。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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