稲毛に一軒気になる純喫茶があった。
その名も「ア コテ デュ ポン(a cote du pont)」。
フランス語? 学生時代の薄い記憶を手繰れば、最後のtを発音させないのはフランス語の特徴だった気がする。
千葉県千葉市稲毛区小仲台9-12-1
JR稲毛駅からは少し離れ、橋を渡ったところ。
ところがこの駅から店までの正規ルートで来ると、少々入口が分かりにくい。
まず目に止るのがガレージみたいな所。ここか?と先に進むと普通のお宅の玄関みたいだし、それも閉まっていた。ここまで来て臨時休業かとのっけから脱力した。
が、すぐに正式な店舗入口を見つけた。
無事営業中。
入ってすぐの食品サンプル。写真で見ると比較の対象がないので分かりにくいが、ミニチュアサイズ。
営業開始は11:00からと少しゆっくり目。それに合わせて入店したが、すでにカウンターにはズラリ男性客。年齢層はやや高め。
中には彼らと年齢の近いマダム、バイトらしき若い女子。
窓際のテーブル席に案内された。
天井にはアンティーク調のシャンデリアがぶら下がっていたが、揃って電気を消しているため、店内は薄暗かった。
BGMはクラシック音楽。交響曲といった感じの激しいテンポの音楽が場を盛り上げている。
カウンターの男性客の1人が「いいねえオーケストラ! 劇場みたいだよ」と大げさな感想を漏らし、それに対しそばの男性があっはは!と笑った。そこ笑うとこ?
食事メニューは豊富。カウンターの紳士らも何か食べている。
私もお腹を空かせてここにのぞんでいるが、食べるものはすでに決まっていた。
ホットケーキである。
といっても、ビジュアルがホットケーキ離れしている。すでにシロップでひたひたに浸しており、甘々で食感はフレンチトーストだった。少し焦げ臭い。
アイスコーヒーとセット。
ここでいきなり外が騒がしくなり、人が駈け込んで来た。外で倒れている人がいるから救急車を呼びたいとのこと。店の人たちも様子を見に外に出、一時騒然となった。
そんなあわただしい雰囲気の中、お会計のときに、「焦がしてしまってごめんなさいね」とマダムに謝られた。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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