邪宗門を制覇したい。
残すは、高岡、下田、石打。その実現に一歩近付くべく、「石打 邪宗門」を訪問。
新潟県南魚沼市関928-3
石打邪宗門
長岡、三条、燕、新潟。前日はあちこち飛び回りへろへろ。
長岡からJR上越線・水上行に乗り、各駅停車でゆっくり時間をかけて石打に向かった。車窓から流れる山や田園風景を眺めながら旅情に浸るも、天気が良く窓から射し込む光が眩しい。そこでブラインドを下ろしたところ、突然目の前に”裸の大将”を彷彿させる方が座り、ガラガラガラーっとブラインドを上げ、窓からパシャパシャ写真を撮り始めた。
この方、朴訥とした喋りでまさに口調も”裸の大将”だったが、石打まで色々話しかけてきて、その中に「今日は十日町で祭りがある」という話題もあった。一瞬、寄り道しようと思ったが、事前に決めた時刻通りに動かないと後がガタガタになるため、そのまま石打まで直行した。長岡から1時間10分。
国道17号にドライバーからも見えるように大きな看板が出ている。
店名もおそろしげな邪宗門だし、知らない人が見たら、怪しげな新興宗教の施設に見えなくもないが、白く美しい建物は屋根に十字架が立ち、まるで教会のよう。
店先にはクラシックカーがとまっていた。
開け放ったドアより中に入ると、なんだろう? 化石?
さらにもう一つドアがある。
開店10時ジャストに入店したため、最初の客となった。
自然光が美しく射し込む窓際に案内された。趣味の良いアンティーク雑貨が艶々と輝きを放っている。
他の邪宗門と同じく壁には古時計。
すずらん型のランプ。
向うに見えるのは蓄音機だろうか?
どこの邪宗門もアンティーク調という点では一致しているが、雑多でやや埃っぽい荻窪店に比べると、随分と綺麗で整然としている。これは個人的な感想だが、2012年に閉店した桜ヶ丘邪宗門と内装の雰囲気が似ている。純喫茶というよりアンティークカフェ寄りの印象。
マスターとママさん、そして若いアルバイト店員2名!
店員4人なんてどれだけ忙しいんだ!?
胸元に邪宗門の店名入りのエプロンをした女の子が注文を取りに来た。手にはダーツの的(訂正:ルーレット)の絵の入った灰皿持参。煙草を吸わないと答えると、そのまま持っていってしまった。
特にモーニングセットはないようで、レアチーズケーキセットを注文。ソースはブルーベリーorミルクから選択でき、ミルクに決定。たしか自家製だったと思うが、ほろほろしてて濃厚なようでいてサッパリして、すごく美味しかった。
オリジナルコースターが出てくるのを期待し、アイスコーヒーを頼んだら、
灰皿と同じダーツの的(訂正:ルーレット)!
しかもアイスコーヒーの器も素晴らしい!
しなっとした優美なライン。ミルクピッチャーもお揃いの銅製。
甘みは少な目に指定したが、ほんのりした甘みの中の透き通ったコーヒーの味。すーーーっと飲んでしまった。
さて、店内はといえば。アイスコーヒーを飲み終える頃には、お客さんで半分位席が埋まってしまった。30分も経ってないのに…。純喫茶らしからぬ人気店。4人でないと回らないのも納得。
伝票は他店でも見かける邪宗門秘曲。
記念の落書き帳(?)は歴史を物語るように、入口に何冊も積み重ねてあった。
トイレもなかなか個性的。
邪宗門、残りは高岡と下田の2店。今思えば、9月に金沢に行ったが、そのときついでに高岡も行けたのにうっかり失念していた。とりあえず下田だけはすぐ行こう。
(新潟編は次回が最終回)
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
いちプロ
ありませんが) 喫茶店グループ「邪宗門」とマジックとの
関わりについても それなりに知っております。
ただまだ「邪宗門」系統のお店には行ったことが無いのです。
新潟の「邪宗門」と いわゆる「邪宗門」グループ
との関係も知らないのですが、むかしからプロ アマチュアを
問わずマジックを愛好する人にはオタク的な人が多いのは
事実です。
ミステリ、マジック パズル これらは親戚のようであり きわめて
オタク的な世界です。「純喫茶オタク」の方とも相通じる
ものが ありそうです。
2014/12/11 URL 編集
エムケイ
邪宗門の繋がりに関してはある程度聞いて知ってるつもりですが、人に説明できるほどはよく知りません(要はよく知らない)。
新潟まで行かずとも、世田谷、荻窪のどちらかは足を運んでみてくださいね。
世田谷店はマスターがマジックをしてくれます。
2014/12/11 URL 編集