2014/10/21(火)  CATEGORY:千葉県

【都賀】喫茶&スナック 赤いくつ

半年経った今でもあれは夢だったのではと思う。

白昼夢。

千葉市の都賀「喫茶&スナック 赤いくつ」との出会い、そこで過ごした小1時間はまるで白昼夢だった。

喫茶&スナック 赤いくつ

喫茶&スナック 赤いくつ

千葉県千葉市若葉区都賀4丁目8-16

ニューライフ千城

この日は純喫茶女子を同行。朝はバナナ1本のみで空腹マックス状態。12時まで可のモーニング狙いでニューライフ千城に向かうが、なんとなんとの臨時休業。

これだから純喫茶ってやつは><

内心、ここだけは絶対に固い、絶対に休まない、絶対に入れる、とこの日の運命を丸投げ状態だっただけに落胆は激しい。しかしこの程度は純喫茶巡りには付き物の小さなトラブルと言えよう。すぐに気を取り直し、次に向かう。ところが悪いことは次々重なり、休み、ガチなスナック、店自体なし、???な業態不明店舗などなど。暗雲立ち込めるが、なんとかお昼間際に営業している喫茶店を見つけ、そこがとても家庭的な料理を食べさせてくれる店で、モーニング兼ランチを取ることとなった。

腹は満たされ落ち着く。ふ~~~~~

そして、都賀。

喫茶&スナック 赤いくつ

このアプローチは!!!

『ヘンゼルとグレーテル』のパンくずを拾うように、看板→看板→看板をたどると、1軒の御宅の庭。季節は春であり、緑、花が大変美しい。ただ、ここは喫茶店??? 見知らぬ人の庭に不法侵入しているような後ろめたさがある。

花々を抜け、ドアの前に立つ。明らかに普通の御宅だ。どうする?

念の為ドアをガチャガチャやってみたが、やはり開かない。この感じだともう喫茶店はやってないのかな? 自宅を喫茶にしている店では、閉店しても撤去せず看板がほったらかしのケースが多々ある。

う~~~ん 帰ろっか…

弱気になりくるっとドアに背を向けると、背後からガタッと音がした。人がいる? ヤバい!怒られる。

なぜか反射的にそそくさと早足になる2人。

気まずい思いを隠すように、「もうやってないんだよね?しょうがないね」とか話しながら、一直線にアプローチを引き返し、赤いハイヒールの看板を通り過ぎ大通りに出ると、背後から声が聞こえた。

「ちょっと待ってーー!」

ヤバい!今度こそ本当に怒られる!と焦ったが、つかまった! 手をつかまれ、「さっき来てくれたでしょう? ごめんなさいね。よかったらちょっと寄ってって」

おっ?おおおおお? 怒ってない? これは思わぬ展開。せっかくなのでお言葉に甘えお邪魔してみましょう。

ただし、このパターン。招待してもらって言うのもなんだが、マダムセンス爆発の微妙な内装の「マダム喫茶」だったらどうしよう…。そんな失礼な考えが一瞬頭をよぎらなくもなかったが、

中に入って、しばし呆然。その素敵さに圧倒されてしまった。

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ホテルのラウンジ風で、純喫茶としては完璧な内装。

その上、子供の頃見た夢を一杯に詰め込んだ、現実離れした空間でもあった。

喫茶&スナック 赤いくつ

星?

喫茶&スナック 赤いくつ

夜空にキラキラお星様。

黒い壁を夜空に見立て、綺麗に光る紙を星形に切った紙が散りばめられていたのだった。

色々な純喫茶を見てきたが、ここは他にはないタイプ。

丸テーブルを囲む赤いベルベットの椅子には上質な肘掛けがあり、高級品であることは素人目にも明らか。

天井の輝く照明もよく見れば、オレンジの光を発するものと、白い光を発するものが交互に並ぶ。

写真には撮っていないが、カウンター回りも相当重厚で、古典的なユリ模様の豪華な装飾が施されていた。

そして、こんな素敵なお店に入れてくださったマダムによると、この日は定休日。たまたま庭に入るのを2階から見ていたご主人から教えてもらい、「もう間に合わないよ」の制止を振り切ってマダムが追いかけてくれたのだという。

ありがとうございます。本当に本当に感謝。多分、この日ダメだったら、都賀でもあるし、2度と来ない可能性が高い。

喫茶&スナック 赤いくつ

まさかここまで夢のような素敵空間だとは……。

窓からはお庭の木々が見え、美しい借景。

店内にはカラオケもあり、夜はスナックという、コーヒー&スナックであるが、しっかり純喫茶としての雰囲気は保たれている。

喫茶&スナック 赤いくつ

しかも珈琲をご馳走してくれ、お菓子まで。この後、日本茶、煮豆もいただく。

カップもなんて素敵なんでしょう。

優しく身体を包み込んでくれる座り心地の良い椅子にもたれ掛り、この夢ある純喫茶を充分堪能した。

マダムに店名の赤いくつの由来を訊ねたが、「戦時中は靴が買えなくて、藁草履を履いて~~~」から始まる長い長い昔話を聞くことになった。あまりに長く、話は脱線してしまい、とうとうなぜ赤い靴なのかに関しては不明のまま終わってしまった。

最後には、手製のカードケース、中国中国した用途不明の謎な紙製品をお土産にいただいた。

この後何軒も回ったが、この赤いくつの衝撃を超える店はなかった。

利用金額

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No title
初めまして。
千葉の都賀にある喫茶「赤いくつ」のブログ読ませていただきました。
私は、「赤いくつ」のママの姪です。叔母とは10歳違いで姉妹の様な関係です。
先日たまたまあなたのブログを見つけ、読ませていただきました。
とても丁寧に書いてくださってあり、叔母の人柄もよく表現されていて面白く感心致しました。店名の由来を尋ねられたそうですが、その理由にたどり着れなかったとのこと、実は私もいまだに店名の由来を知りません。
叔母にあなたのブログを見たことを話をしましたら、スマホ、パソコンを持たない叔母は、お客さんに見せて頂いたとのことで、「文章も素晴らしく、写真もたくさん乗せてくださって嬉しかった」と感激していました。そして、あなたに伝言してほしいとのことで、コメントを書かせて頂いております。
叔母からのメッセージです。「お店のことをブログに載せて頂いて本当にありとうございました。もう一度是非ともご来店いただきたいです。心よりお待ちしております。」とのことです。よろしくお願い致します。
2016-11-25 22:59 : 茶野 香 URL : 編集
> 茶野 香さん
ママさんは叔母さんだったのですね!
ブログを見付けてくださってありがとうございます。
とても素敵な店だったので、たくさん写真を撮らせていただきましたし、文章も思いっきりありのまま書かせていただきました。

いつか再訪問致しますので、よろしくお願いします、とママさんにもお伝えください。
2016-11-27 17:35 : エムケイ URL : 編集
<<サムライでの宴  | ホーム 【みつわ台】喫茶 カトレヤ>>

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Author:エムケイ

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