2014/07/08(火)  CATEGORY:静岡県

【沼津】サボイヤ

食事はない。メニューはブレンドコーヒー一本だけ。

だが、そのコーヒーは驚くほど美味しい。

沼津市市場町「サボイヤ」。つい先日UPした、山小屋風の純喫茶「銀嶺」に近い。

サボイヤ

サボイヤ

静岡県沼津市市場町

入るなり言われたのが、「食事はない」「ブレンドコーヒーだけ」

ケルン」で食事をした後だったので、大丈夫ですと答え、ステンドグラスが嵌った窓際のテーブル席に座った。

サボイヤ サボイヤ サボイヤ サボイヤ

20人入るだろうか? 花モチーフのパーテーション、座り心地良いブラウンの椅子、店名入りのカウンター。

先客は1人。常連風の男性。隣にマスターが座りずっと話し込んでいた。

サボイヤ

出てきたコーヒーを見るなり美味しいと確信。まずはカップ。この底が細く、少し小さめの白いカップ。他店でも見かけたことがあるが、このカップで出てくる珈琲は外さず美味しい。(例:築地市場「愛養」)

しかも店のロゴ入り。カリグラフィー的な美しい、サボイヤのイニシャルS。

1人分のミルクピッチャーには受け皿付。

いつもミルクを入れた後、垂れるのが気になっていたので、とても嬉しい。

一口。

期待を裏切らなかった。ドッシリして濃く、コクがある。ビックリするほど美味しい。うーーん。コーヒーの美味しさを追求するのが純喫茶巡りの目的ではないとはいえ、思いがけず美味しいコーヒーに出会うと、素直に嬉しい。

せっかくなので、半分ブラック、残り半分に砂糖を入れて、最後の4分の1はミルクを入れて、3種類の味を楽しんだ。いずれも美味しい。

ふと伝票に目を遣った。裏返しで置いてあるが、下だけ折り曲げ表になっているという珍しいスタイル。そこに姉妹店の記載があった。こちらを含め全部で6店。個人経営としてはかなり手広い。

ただし、それは昔の話。すでに閉店している店ばかりで、現在も営業しているのは、ここ「サボイヤ 沼津店」と「らんぶる 富士宮店」だけなのだという。

富士宮、遠いが近いうちに行かねばなるまい。

普段、下手に専門的なことは言わないようにしているが、このときばかりは違った。

「こちらの珈琲すごく濃いですが、普通より豆の量を多く使っていないですか? あと、もしかしたらネルドリップですか?」

まさかそんな話が出るとは思わなかったのか、マスターは一瞬驚き、その後笑顔になった。

「近くに来ることがあれば、また寄ります」と言い残して店を出た。

その後、別の日に富士宮にも行き、姉妹店「らんぶる」を訪問(⇒記事)。あれから季節は冬から春になり、短い春は夏になり、またもや沼津へ。ただし、今回は他の純喫茶「銀嶺」を目指して(←嘘つきめ)。

コーヒーだけじゃない? サボイヤでの甘い時間

サボイヤ

銀嶺はアンティーク調の大変素晴らしい純喫茶だった(⇒記事)。その後、「マリー・ルウ」というアールが印象的な一軒家喫茶にも入った。市場町で2軒。沼津純喫茶を充分すぎるほど満喫し、そのまま駅に戻ろうとした。が、ああ、見ないようにしていたのに、インディアン少年の赤い看板が目に入ったのが、運の尽き?

うーーー。この機会逃すと、本当にもう機会は巡ってこなそう。入ろう!

またもや、「食事はないけど」と言われた。

前回同様ステンドグラスの窓際席に座り、ブレンドコーヒーを注文し、お手洗いを借りた。

そして戻る途中、壁の貼り紙が目に入った。

ホットケーキ 自家製 お持ち帰りできます」の文字。可愛らしい手書き。

ええっ?ブレンドコーヒーしかないんじゃないの?

「ホットケーキって、できるんですか?」。焦ってマダムに迫った。「ええもちろん。ただ、粉からとくから時間かかるわよ」の返事。

まさか自家製ホットケーキが食べられるとは!

マスターがカウンターに入り、ホットケーキ作りに取り掛かる。10分くらいかかるけど、と言われたが、実際にはその倍かかった。けど、そんな細かいことはどうでもよい。純喫茶で手焼きホットケーキがどれほど至福の時間かを知っている。

甘い香りが店いっぱいに広がる。ああ、楽しみ。

サボイヤ

どう? この美しき姿。

表面カリッと、なかはふんわり甘い。とても美味しいホットケーキ。一緒に出てきたコーヒーはもちろん安定の美味しさ。

下の一部が生焼け箇所もあったが、それを差し引いてもとても満足。

正直、純喫茶のホットケーキは外す確率が極めて高いので、最近はお墨つきの評判の店以外では頼まないようにしているが、久しぶりに禁を犯し博打を打ったが、大正解だった。今後は「自家製」の文字があるときに限り、冒険してみようと思った。

「うちは女性のお客さんほとんど来ないんだけどね」とマダムは言っていたが、ホットケーキは常連の男性客が食べるのだろうか? それとも、パンケーキブームの今、ホットケーキで女性新規客を狙ったのか?

サボイヤ

前にこちらで教えてもらって富士宮にも行ったとマスターとマダムに言ったが、いまいちピンときてないようだった。あまり印象に残らない客だったのか(そんなはずないが)、私のことは2人とも全然覚えていないようだった。

ところで、最後まで気になったのが店名。サボイヤなのか、サボイアなのか。サボイヤと表記するが、呼ぶときはサボイアと発音するが、そういう理屈だろうか? 笑い飯の漫才の中で、象のことを「ぞう」ではなく実際「ぞー」と呼ぶというくだりがあるが、そんな感じ? それともキャノンと読むのに社名はキヤノンと表記するとか、あんな感じ? もしかしたら、どちらでも良いのかも(笑)。

この辺のゆるさが昭和の純喫茶らしい。

今回は市場町だけで沼津をあとにしたが、沼津の潜在能力はこんなものでは済まない気がする。ということで、後日、再度沼津を訪れたのだった。その話はまたいずれ。

最後に
こちらのサボイヤはほぼ常連さんが中心の超地域密着店。できるだけ場の空気を壊さないよう、できるだけ静かにこっそりと訪問していただけたらと思う。公開した時点で、この記事は私の手を離れ、読む方の自由であるのはもちろん承知しているが…。

サボイヤ マッチ
サボイヤ マッチ (2014年)

利用金額

  • コーヒー 400円
  • ホットケーキ 550円
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