2014/07/25(金)  CATEGORY:静岡県

【吉原本町】葡萄屋(ぶどうや)

吉原本町で一番印象が強く味わい深かったのは、「葡萄屋(ぶどうや)」。

大通りからは奥まっており、まさに隠れ家。まさにわき道にそれて純喫茶だった。

葡萄屋

葡萄屋(ぶどうや)

静岡県富士市中央町2-9-8

近くには寺あり、墓あり、公園あり、民家あり。静かな住宅街の一角。

葡萄屋

コカ・コーラの看板がなければ、大きな木に隠れ、うっかり見過ごすところだった。

葡萄屋

ドアが大きく開いており、漫画の棚が目に入る。

小走りで駆け寄り、ひたひたと忍び足で物音をたてないよう、そっと店内へ。

葡萄屋

かっこいい!!! 髪の毛がゾワッと逆立った。

葡萄屋

薄暗い店内で蠢くのは、幾何学模様、ペイズリー(っぽい)模様、ストライプ模様。

サイケであった。

葡萄屋

ころんとした椅子はキュートな、マトリョーシカ型。

葡萄屋

1人静かな感動に打ちひしがれ、遠くまでくじけずここまで来た自分を褒めた。ただ問題がひとつあった。

そこには誰もいなかったのだ。

だが、電気がつき、ラジオはついている。

ということは、ちょっと席を外しているだけと見るべきか。待ってみよう。

5分経ち、10分経ち。

カウンターの奥に向かって、すみませーん、と声をかけてみたが、反応なし。ラジオから、ナビゲーターのハイテンションな声が虚しく響くだけだった。

近場であれば出直せばいいが、吉原本町にまた出直すっていっても、さすがに遠すぎる。

ここで黒電話を発見。ダイヤルに、店の電話番号が書いてあった。携帯から電話してみようか、とも思ったが、ハッと気づく。目の前の電話が鳴るだけでは? あやうく己の間抜けさにに直面するところだった。

葡萄屋

…仕方ない。

もう1軒行きたい喫茶店があったので、先にそちらに行くことに。ジャズが流れる喫茶店「ミマスヤ」で涼み、ミックスジュースを飲んだ。カラカラの喉を潤し、体力を回復させてから、戻ってくると、

なんと! カウンターには何事もないかのようにママさん。

この段階で嬉しすぎて、「あの~大丈夫ですか?」

必死すぎる形相だったせいか、思いっきり怪しまれたが、「お客ですが」というと、「あら~?そうなの?どうぞどうぞ」。暖かく迎えてくれた。

(さっきまで無人だったのは、休憩中だった)

葡萄屋

今でも後悔しているのが、メニューの写真を撮らなかったこと。壁に大きな木製のメニューがかかっていたのだが、とても個性的で素敵だったのだ。

「愛すクリーム」「華麗ライス」等ダジャレが交じり、茶目っ気たっぷりだった。気になったのは、「お醤油スパゲッティ」。うーん。お腹が空ていたら、これにしたかった。

何にしようか悩んでいると、すかさずママさんが、「このメニューにあるの、ほとんどできないから」

できるのはアイスコーヒーと言われ、郷には従え!でアイスコーヒー。

葡萄屋

砂糖入り。珈琲は薄めだが、なぜかこのときは抜群に美味しかった。子供の頃に飲んだ砂糖入りの麦茶のような、懐かしい味がした。

私が座っていたのは、店の中ほどの紫陽花の花瓶のあるテーブル。そこからママさんと少し会話をしたのだが、どうせならこっちにいらっしゃいよ、とカウンターに移動。

気さくで明るい女性だった。壁の模様が素敵ですねと言うと、元からこの内装だったのを居抜きで入り、30年営業しているのだという。

昔はレコードをかけてもいたらしく、古いターンテーブルを見せてくれた。

葡萄屋

可愛いミニミニ食品サンプルケースがカウンターにあった。

お客さんが作ってくれたものらしく、ナポリタンのフォークが宙に浮くのまで再現。芸が細かい。店名でもある葡萄も置いてある。

やはり葡萄がお好きなのだろうか? それにしては、ここ以外葡萄が見当たらないが…。葡萄屋の由来について訊いてみた。

サバサバした口調で、「ワインが好きだから」という答えが返ってきた。

利用金額

  • アイスコーヒー 300円

関連記事

[ コメント 0 ] page top このエントリーをはてなブックマークに追加
コメントの投稿
非公開コメント

<<【浅草橋】tea room Smell (スメル)  | ホーム 【吉原本町】軽食・喫茶 リリー>>

プロフィール

エムケイ
Author:エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。

当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

ブログ内検索

カテゴリ

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

カウンター

QRコード

QR

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: