和歌山の純喫茶巡りは、充実の1日だった。どれもこれも私のツボにハマった。
全店に共通するのは、ユルさ。同じ関西でも大阪とは違い、のんびりした空気が漂っていた。
その中でも、特にユルさを極めた究極のユルい系が、これから紹介する「軽食・喫茶 小波」だ。
和歌山県和歌山市駿河町59
閉店
まず、その前に和歌山について。南海電鉄の和歌山市駅と、JR和歌山駅は別物である。和歌山市⇔和歌山間は歩いて歩けないことはないが、かなり距離がある。大阪からは南海の和歌山市駅の方が便利。時間も早いし、運賃も安い。
もちろん、私も南海電車を利用した。
で、まず最初に向かったのが、「軽食・喫茶 小波」だった。
窓辺の格子が素敵。
ドアを開けると、大きな水槽。水だけ入っているものの、生き物の気配がない。その横には、いかにもな造花。ユルさ全開! 一気にこの店が好きになった。
店内は無駄に広く、どこにしようかウロウロ。奥の席では女性2人が談笑。そのうち片方から、「今日は暑いわね」と声をかけられた。
ただ、このお方、お店の人?お客さん?か謎。私に話しかけた途端、消えた。ど、どこに? 店主とお客が一体化しすぎて、区別がつかなかった、という経験は、純喫茶巡りではよくあること。
薄水色のカーテンがひらひらする窓辺。そこから覗く、ロマンティックな白い格子。テーブルには赤いシュガーポット。淡い色調と引き締めのアクセントカラーの赤が絶妙に調和している。
プランターを兼ねたパーテーションには、ざっくばらんなポトスと南国チックな造花。
最高にツボだったのが、ガラスのパーテーション。昭和レトロ全開の模様が懐かしすぎる。
ミルクコーヒー(メニューの表記はミルクコーヒ)を飲んだのだが、コップの金属フォルダーが「波」に見えた。
ところで、店名の小波。
私は穿って「さざなみ」だと思っていた。お店の方に訊くと、「こなみ」だとのこと(素直に読めば、その通りですね)。そして、一度潰れかかったが、なんとか復活した、ということも教えてくれた。
出だしから好調な和歌山純喫茶巡り。全5回に分けてレポートする予定。同じエリアばかりが続くと、私自身が飽きてしまうため、合間合間、他地域を挟むつもり。長くなると思いますが、どうか最後までお付き合いください。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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