2014/04/07(月)  CATEGORY:静岡県

【富士宮】コーヒーショップ らんぶる (L'ambre)

富士宮と聞いて思い浮かべるもの。

筆頭はB級グルメ「富士宮焼きそば」。そして、世界文化遺産「富士山」。さしずめ、こんなところでしょうか?

……いや、まだまだ。というか、富士山、焼きそばなど綺麗さっぱり忘れていい。富士宮には超ド級の素晴らしい純喫茶がある。もう純喫茶遺産に認定したいくらい。

昭和35年(1960年)創業。50年以上の老舗。その名も「らんぶる」。

らんぶる

コーヒーショップ らんぶる (L'ambre)

静岡県富士宮市大宮町17-14

今年に入ってからJR東海道本線を順調に西へ西へと進んできたが、それを阻むもの。それはわき道。

富士宮はJR身延線。富士駅と甲府を結ぶ路線上にある。乗り換えの都合も考え、今回、高速バスを使った。東京駅から渋滞に巻き込まれ3時間かかったが、車内ではすっかり熟睡し、目覚めたときには富士宮駅。結構便利。

「らんぶる」までは徒歩で5分強。立地は抜群。

らんぶる

遠くからでも異彩(オーラ)を放っていた。キッチュというかサイケデリックなその姿。外壁を覆う、無数の向日葵らしき絵。間違いなく大当たり!

残念なのは、形跡は残っているが、庇がないこと。もしや2月の大雪のせい?

らんぶる

店の脇は駐車場になっているが、側面にはこのような!

右肩上がりに斜めなL'ambreがえらく恰好が良い。他店を見ても、「らんぶる(ランブル)」は絶対外さない鉄板ネーミングである。ちなみにL'ambreはフランス語で琥珀を意味する。

創られるコーヒー芸術」というキャッチコピーも印象的。

らんぶる

インディアン少年はここでも健在。静岡県に入ると、トミヤコーヒーばかり見かける。

期待に胸ふくらませドアを開けた。

おおおお……。いまだ純喫茶の良き時代が残っていようとは。

らんぶる

まずは外からもチラチラ見え隠れし、気になっていたこちら。緑、黄、オレンジの3色の正三角形のオーナメント(?)が天井から降り注ぐ。

す、すごい! 思わず息を飲んだ。

だが、らんぶる富士宮店のすごさはこれだけでは済まなかった。

らんぶる らんぶる らんぶる

壁にもお揃いの丸いライトが付いている。

私の表現力というか語彙が拙くて申し訳ないが、ミッドセンチュリー?近未来? あるいは、今まで使ったことないし、本来の意味をしっかり理解していないが、スペーシー(?)とでも言うのか。

らんぶる

他のインパクトが大きいので、天井のシャンデリアはもはや脇役。

しかも、まだまだ素敵なものがあるのだ。

らんぶる

モザイクタイルの装飾。お見事!

らんぶる

素晴らしさに圧倒され、ただただため息。

らんぶる

カウンターも。最高!!!

あと、ここには載せないけど、トイレも必見。手作りのペーパーフォルダーが力作。

あゝ素晴らしい。感動で3時間の疲れが吹っ飛んだ(寝てただけだが)。

さて、席を決めよう。奥に座るか、入口に座るか。奥は明らかに薄暗いので入口に決めた。あと、入口付近から奥を見るか、外を見るか。これまた重要。そういう細かい計算を瞬時に行った。

最終的には「入口&奥を見る」を選んだ。

ここまで入店からものの1分位の出来事である。(感動と煩悶が渦巻き、体感的には長い時間に感じたが)

壁にメニューが貼ってあったので、ナポリタンを頼んだ。お腹が空いていたので。

「すみません。食事は今できないのです。トーストくらいならできますが」蝶ネクタイをしたマスターが申し訳なさそうに言う。

そのやり取りを聞いていた先客が「ごめんね。シェフが入院しちゃてるから」

ここで状況を整理しよう。登場人物は4人。カウンターにマスター、先客2人(年齢差ある2人。テレビで野球を見ている)、そして私(こそこそと物陰にひそむ)。

声をかけてきたのは、先客のうち年上の方。

シェフ? よく分からないが、まだ深く突っ込む段階ではない。「はぁ…」と軽く流し、トーストとコーヒーを注文した。

らんぶる

嬉しいロゴ入り。ランブルのイニシャル「L'」。なんとも粋なデザイン。カップ、ソーサー、トーストの皿すべてに同じロゴが入っている。

コーヒーを一口。

どっしりして濃い。やはり思った通り美味しい。

らんぶる

ここは、姉妹店「サボイヤ」で教えてもらって来た。

あちらのメニューはブレンドコーヒー一本。ただ、そのコーヒーはどっしりして濃く、非常に美味しい。実はいくら喫茶店めぐりをしていても、コーヒーの微妙な違いはほとんど分からない。分かるのは、圧倒的に美味しい場合のみだが、サボイヤのコーヒーは圧倒的に美味しかった。

そこの伝票にいくつか姉妹店の記載があったが、訊くことによると、ほとんど今は営業していないが、「富士宮はやってるらしい」。

その言葉がキッカケで後日訪問したのだった。

経緯をマスターに話した。ここで知ったのだが、先客2人のうち、「シェフが~」の話をした方はここの社長。もう一方こそ常連のお客さん。

私の熱意にほだされたのか(?)、これまで気になっていたカーテンの奥を見せてくれた。

らんぶる

普段使わないので閉めているが、50人位は入るそう。しかも、昔はここに池があったのだとか。

らんぶる

ここから店内を見渡すと、かなり広いことが分かる。

らんぶる

興味のある方もいるかも。スチール棚には多数の飛行機のプラモデル。

これまでお店の方とは話し込むことはあったが、今回常連のお客さんとかなり話が弾んでしまった。(話してる最中、後からもう1人常連さんが加わった)

純喫茶の役割は美味しいコーヒーを飲ませることというより、寛ぎの場、社交の場としての役割が大きいと思っていたので、コーヒーの味をさほど重視していなかった。

ところが、常連のお客さん2人によると、「ここのコーヒーを飲んだら、他の店では飲めない」というほど、らんぶるの珈琲に惚れ込んでいることが伝わってきた。そういえば、姉妹店のサボイヤもそんな感じだった。

作り置きではなく、注文を受けてから一杯一杯入れているのだという。

常連さんはなんでも知ってた。昨年11月までインベーダーゲームが1台あったが、静岡ローカルTV番組『しょんないTV』に寄贈してしまったということも。(→詳細

「しょんない」は静岡の方言でしょうがないの意味。これまた常連さんから教えてもらった。

そして、シェフのことも。ママが料理担当なのだが、現在入院中。カレーライス、オムライスなんでも食事が美味しいから、ぜひ一度食べに来てほしいと。

また来たいと強く思った。東海道本線西へ西へも続けるが、いつか時間を作って身延線純喫茶巡りもしよう。

らんぶる

富士宮駅周辺では純喫茶はここ以外ほぼなくなったそうだが、迷わず断言できる。ここ1軒だけのために富士宮まで来る価値ある名店。

(実は富士宮ではもう1軒行く予定だったが、結局、満足しきって行かなかった。)

コーヒーショップ らんぶる (L'ambre) マッチ
コーヒーショップ らんぶる (L'ambre) マッチ (2014年)

利用金額

  • トースト 400円
  • コーヒー 400円

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今日
はじめまして。こんなことで書き込むのはいやですが、今日、らんぶるさんで、マスターと従業員が揉めて、アイスピックでマスターが刺すという殺人未遂事件が起こりました。ニュース検索してみてください。
2017-04-15 17:55 : とおりすがり URL : 編集
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2017-04-15 23:59 : : 編集
コメントくださった方
あまりのことに困惑しております。
2017-04-16 00:07 : エムケイ URL : 編集
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