行田のご当地グルメ・ゼリーフライとフライが食べられる喫茶店「珈琲苑憩」に行ってきました。
正直に告白すると、フライはゼリーフライを略した呼び名だと思い込んでいました。(^_^;) まったく別物だったんですねぇ…。
この違いを身をもって知ったのは、珈琲苑憩で実物のフライに対面したときでした。
埼玉県行田市忍2-4-7
そして、行田市駅は秩父鉄道の駅で、たった1文字「市」の違いですが、JR高崎線の行田駅とは別駅だと訪問日に初めて知りました。
行田市駅で印象的だったのは、待合室が木造っぽいレトロなものだったことと、駅員の方が改札付近を掃除機で掃除していたこと。清掃スタッフに委託するものだと思っていたけど、経費節減かしら? だとしたら、運賃の高さにも目をつぶろう。
駅を出て少し歩くと、一昔前の場末な雰囲気のグランドパブ「バニーガール」、個性的な形の「レコードショップかわしま」。初めての場所では、建物の一つ一つが特別に見えてしまう。
さらに進むと交差点で、美しいレリーフのついた洋風建築「武蔵野銀行」。登録有形文化財でした。
そこから先には古そうな雰囲気の商店街。もしかしたら、行田市は歴史があるのかも…と思い、わき道にそれると、強烈に渋い外観の美容院があり、目的の喫茶店に着きます。
目の前には駐車場もあり。
この看板は、ひょっとして重ね塗り!? 「営業 朝9時から」「珈琲苑」と書かれているのが読み取れます。
この隣が「珈琲苑憩」。
遠くからものぼりが目立っているので、観光客Welcomeだと判断し、さっそく店内へ。
入口のアールが純喫茶風なのに、中はカジュアル。テレビもついていて、年配の女性が客席でお喋りをしていて、ついウッカリ普通のお宅に間違えて入ってしまったような気分に。居心地悪いとか、アウェーな雰囲気とは違うんですが…。
純喫茶度は高くないかも。
壁に貼ってあるメニューを見ると、「フライセット」というのがある。
ゼリーフライとコーヒーのセットで500円。お得かも!と思い、注文。(←勘違い開始)
「ソースにしますか? お醤油にしますか?」
私:初めてなので、どちらがオススメでしょうか
「それなら、ソースがいいでしょう」「卵は入れますか?」
私:なしでお願いします。
お店の方とこのようなやり取りの末、カスタマイズ完了。
出来上がるまで、お茶を飲みながら待ちました。
ゼリーフライは前にテレビでチラッと見たことがあったけど、たしか記憶ではコロンとしたビジュアル。
…のはずが?
ええーー!!! 思ってたのと違う。まるでお好み焼き。
それはそうだ。フライだもの。私が注文したのは、フライ。勝手にフライをゼリーフライだと勘違いしていただけだった。
後で店内に置いてあるパンフレットを読んで、両者の違いを知りました。
簡単に言うと、ゼリーフライはコロッケ、フライはお好み焼き、のようなもの。(厳密には違いますよ)
まあ、ゼリーフライでもフライでもどちらでもいいけど。お好み焼きは好きだし。
実際食べてみると、お好み焼きよりは、チヂミの方に近いと思いました。
あと…。
せっかくセットにしたけど、コーヒーよりは最初にサービスで出てきたお茶の方がフライには合うと思いました。(^_^;)
ところで皆さん、フライとゼリーフライのルーツ知ってました?
いただいたパンフレットに書かれていたので、一部引用します。
まずフライについて
行田市の位置する北埼玉地方は古くから小麦の産地であり、もともと農家で手軽につくれるおやつのようなものでした。安くて持ち運びが便利なうえ、腹もちがよいこともあって、行田で昭和初期に全盛期をむかえた足袋工場で働く女工さんの間でおやつとして大ヒット
なるほど、行田は足袋の生産で栄えたのですね。
一方、ゼリーフライは
日露戦争の時、中国から伝わった「野菜まんじゅう」ということです。
全然、フライとは違いますね。もうちょっと区別しやすい名前にすればよかったのに…(^_^;)
そんなこと考えながら、珈琲苑憩を出た後、行田市散策を続けたのでした。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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