東武練馬の「喫茶 ボタン」の後、東上線に乗って東松山へ。何年ぶりだろうか。駅舎は立派に、東口駅前はガラッと様変わりしていた。
この日は駅前がやたら賑やか。お祭りのようだった。とりあえず、人のいる方、人のいる方に向かって歩いた。
すると偶然にもそこは「ぼたん通り商店街」。はからずも牡丹繋がり。
そして、人ごみの隙間から、純喫茶を発見。これもご縁。入るしかない。
埼玉県東松山市箭弓町1-5-7
閉店
小さな入口で、一見お断りオーラぷんぷん。その名は「再会」。まるで古い映画のタイトルみたいだ。
「広い店内」らしい。
隙間は隈なく有効利用。
たしかに思った以上に広かった。年季が入っており、奥の席からはほんのりかび臭さも漂う。言葉は悪いが、魔窟のような雰囲気。
天井はたわみ、床がめくれていたり、と。建物の傷みは無視できないレベル。
だが、朽ち果てそうな建物とは不釣合いなほど壁はしっかりしていた。
アイスコーヒーを飲み干し、マダムにお話を伺う。
白い壁はドイツ壁仕上げで、寒い時期を乗り越えるために壁を厚く厚く塗るものだという。
ここは東松山で一番古い喫茶店で、もう45年は経ってるとのこと。建物が築90年で老朽化が激しく、最近では雨漏りもし、直しようがなく、そう長くないと言っていた。「あと、2・3年かな?」
私も数多くの純喫茶に行ってきたが、建物の老朽化、という話を聞くと、「残念だが仕方がない」、と思う。
この再会も次来たとき閉店してるのだろうか? 残念だが、それも出会いなのかしら。
なーーんてね。書き始めると感傷的な文章になってしまうけど、結局は行きたいとこに行くだけだ。
実際、マダムも全然深刻さはなく、明るくカラッと話してくれた。そして最近、神奈川テレビの人が来てお店の撮影をしたと話してくれた。「いつ放送するのか聞かなかったけど、どうせちょっとしか映らないわよ」とサバサバした口調でした。
立ち話をしてる目の前を元気良く駆け抜けていく少年。お孫さん?
この日、東松山はウォーキングの祭典「スリーデーマーチ」の最中でした。どうりで人が多いわけだ。みんな歩く歩く歩く。
私もこの後、東松山をひたすら歩いた。
珈琲 再会マッチ (2011年11月) ※画像をクリックするとマッチ側面が見れます。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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