うっとり眺め回したい珈琲色。
栃木県宇都宮市本町13-16
初訪問は2015年11月。
階段を上ってロフトみたいな中2階でコーヒーを飲んだのですが、重厚な茶系の空間はコーヒー専門店らしく落ち着くけど、当時の私にとってそれ以上ではなかった。
ところがですよ。中2階から階段を降り、お会計のとき1階をまじまじ見渡し、後悔! なになに、1階、滅茶苦茶素敵じゃないのよ! いつもの習性で、無条件で中2階に上ったんだけど、ここは1階の方が圧倒的に純喫茶度が高い。誤解を恐れず言うと、内装の精力を1階に注ぎ込み、入り切れないお客のために、おまけで中2階を付けたのではないかと勘繰った。もちろん、そんな事あるわけないのですが。
絶対再訪問しよう。次は1階に座ろう。
しかし再訪問まで6年以上かかってしまった(^_^;)
店名入りの棚にはコーヒー器具が陳列。
ロマンティックな床!
そうそう!1階はこの素敵な床なんです。
パーテーションと階段の斜めの線で切り取る風景。
やっぱり素晴らしい!
一見茶系のよくありがちな内装に思えるけど、造りが秀逸。階段の斜めの線、左右のパーテーションの縦の線。座る席によって切り取る風景が違うのが、面白い。中2階だってテイストが同じ茶系。なのに1階の方が純喫茶度が高く感じたのは、確実に造りの妙。
移転前の代々木にあった「TOM」の1階でも同じ事を思った。
ゴージャスだったりスペーシーだったりのキャッチーな内装だと、一望できる見晴らしの良さを求めるけど、茶系だと平板になりがち。造りが複雑な方がときめくのが茶系。
天井が低く、適度に区切られてて、おこもり感がある。完全個室ではないのがミソ(個室は面白くない)。パーテーション越しにチラチラ隙間からカウンターの風景が見えるのがいいですね。
なんだか迷路みたい。実際トイレに行って、自分の席に戻るのに、ちょっと迷ってしまった(笑)
壁のライトも素敵。
開店時間から2時間くらい経ってるはずですが、土曜日だからか、先客がいなかったので、中2階も見せていただきました。
色々書きましたが、もちろん中2階も良き内装。見晴らしが良く広々してる。
1階を見下ろせるのはいいですね。
ただ、1階を眺めまわした後だと、少し平板に感じますし、秘密めいた雰囲気がなく爽やかすぎる。言いたい放題ですね(^_^;)
まあ、違いがあるからこそ1階の良さが際立つ。
綺麗にまとめたところで、1階の自分の席に戻ります。
注文していたモーニングのトーストのセット(800円)が置いてありました。パンがもちもち、ゆで卵は半熟と固ゆでとの中間。コーヒーは深い苦味。
BGMはアメリカンな雰囲気の70年代風ロック。
穏やかな暖色の明かりとシンクロする。異国に居るような……
正直言うと、モーニングは3種類あり、どれもお高い。でも、ここだったら仕方無いかな…雰囲気代も含んでいると思っています。
安ければ、この雰囲気だもの、混むでしょうね。
1時間半滞在しましたが、コーヒー豆を買いに来るお客さん以外は、カウンターに立つマスターと私の2人だけでした。帰り間際に、外からママさんが戻ってきて、パッと空気が明るくなりました。
ぎょうざのサンドイッチ? B級感がぷんぷんしますが、ライスをパンに置き換えると考えると、良い組み合わせかもしれません。
今度はこちらを頼んでみましょうかね。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント