今回は新田にある、ひっそりと可愛い「イタリアンスナック たむたむ」。
埼玉県草加市金明町304-3
ちなみに新田とは
東武アーバンパークラインだかスカイツリーラインだか知らないけど、ネーミングがダサくて使う気になれない、いつになってもどっちなのか区別がつかない路線にある駅。首都大学東京が都立大学に戻したように、伊勢崎線に戻してくれないかな(^_^;)。
駅前には「新田ふれあいロード商店街」というアーチがあって、「たむたむ」はこの先にある。
この商店街を歩くのは初めて。
全然ふれあえない><
人がいない! 寂しい~~! 空き地が目立ち、ごみ屋敷のなれの果てみたいな廃墟店舗が存在感を放っていた。
そのくせ、車だけはやたら走ってる。抜け道(-_-;)?
ゴーストタウンみたいな商店街を歩きながら、本当に喫茶店があるのだろうか?と半信半疑でお店に向かうと……
看板の上の風見鶏が切ない。
ところどころ可愛い。
最高にキュートなのはドア。「ちむちむ」みたいな「たむたむ」のフォント具合も、お花のシールも。昭和の喫茶店の最強アイテム。
そして、天井の黄色いライト。ドアに比べたらインパクトは薄れるけど、ちんまり控えめな様子が健気で可愛い。
ただ、バランスがおかしいんだよね(^_^;)。大きさとか位置が。
テーブルには薔薇の造花。
ノスタルジックな魅力は、生花よりも造花の方が上だと思っている。
こっちにも造花が。
向日葵の陰には、緑のガラスの灰皿。こういうの好きだなあ。
昔同じ灰皿をたくさん買ったけど、盗まれて(不届き者!)どんどん無くなってしまい、残ったのはこちらにある1個だけになったんだって。当時50円で購入。
見どころは他にもあるけど、キリがないので、その前に食べたものを紹介。
サービスメニューにはカレーライスやピラフもあったけど、「イタリアンスナック」だし、ここはスパゲティで。「きのこのスパゲティ」を注文。
きのこ(しめじ)たっぷり&茄子が具材のスパゲティは、塩味で優しい味付け。サラダとオレンジ付。
紙ナプキン。
お店のものではなくて、草加市オリジナル。店名入りではないけど、これはこれで可愛い。コントラストが弱くて見にくいので少し色を変えてみた。
さて、食べ終わったところで、またもや店内鑑賞を再開。
この時計良くない?
シンプルなメタリック感がスタイリッシュ。
46年前からある時計で、お客さんからもらったもの。今は動かないが大事にしていて、汚れがつかないよう時々磨いている、とのこと。
道理でレトロっぽいデザインなのに綺麗でピカピカなわけですね。
カウンターの中には、扉が付いた棚がある。
以前はこちらの壁もカウンターと同じ扉があったけど、改装して現在の壁紙を貼ったのだそう。
そうなんだ! どちらかというと、以前の方が良かったな……。
「うちはお手洗いも昔のままで珍しいんだよ」
ギクッ!
実を言うと、写真撮影の許可を撮る前に、お手洗いの写真もこっそり撮ってしまったので、見られてたのかと思ってドキッとした。
純和風のタイルが可愛い流し。古い旅館のお風呂みたい。ケロリン桶が似合いそう。
トイレの中の床はこれ以上だった。色合いといい、凝り具合といい、ギュッと詰まったド昭和タイルで素敵だった。パーソナルスペースなので、ここでは割愛。
可愛いので、もう一度。このドアが本当に好き。
スモークは中から見る方が好き。字と花の可愛さがくっきり浮かび上がる。私だけかな? 反転した「む」の字がコーヒーのポットに見える。
「これでも少なくなったのよ」
剥がれて少なくなったが、昔はもっと薔薇のシールはいっぱいあったらしい。こういうのって、後から増やすことできないのだろうか。いや、やっぱりこのままがいいのかな……。
気さくなマスターとママさんからは、お店の歴史や魅力を色々教えていただいた。
しかし、この素敵な空間を味わえるのも、そう長くない。道路拡幅のため、残すところあと数年なのだという。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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