一瞬、何かの間違いだと思った。
だって、ピカドンだよ? 飲食店としては、危険視されかねない店名。
ところがこの異色の店名ピカドンは、何も知らぬ店主がうっかり名付けたものではなく、あえてのピカドンだった。広島で被爆した先代がその時のことを忘れないように、との意味をこめた。
長野県松本市桐2-1-15
場所は信州大学西門前。バス停降りてすぐ目の前。
鶴は平和を祈願という意味なのかな?
おおおお!!!!!!
ここ、いい。凄くいい。
今回松本で入った喫茶店の中では一番好き。外観も内装も、抜群のレトロ具合。
どーんと重みのあるカーテン、フリンジの付いたぼってりしたペンダントライト、森林(?)の壁画、レトロ度たっぷりな椅子。これぞ求めていた純喫茶な内装。
ボン千賀と同じ椅子では? 可愛い要素もあり。
ここまで書いて後ろめたいので早めに白状しておくと、こちらは喫茶店ではなく食事の店。ただどこからどう見ても純喫茶以外の何物でもないので、純喫茶認定。
メニューは完全に食堂のもの。ビールや酒はあるけど、コーヒーやジュース類は見当たらなかった。
入店したのは13時。信州大学の目の前という立地もあり、信州大学の学生らしきお客で賑わっていた。「学生そば」という学生証提示で注文できる学生向けメニューもあり、信州大学御用達なのは明らか。団体席では学生が7・8人集まり、もりもり食事をしていた。医学部の学生もいた。「インシュリンの効果」「腫瘍が●●で~」などという会話から推測。
とりあえず中華そばを注文。ところが、「ラーメンはできない」との返事。あー。そうなんだー。中華そばのメニュー色々あるんだけどな、これ全部ダメってこと? んーー。ご飯ものって気分でもないし、と迷っていると、ママさん(と思われる方)から、「時間がかかってもよければ」との申し出。
ありがたい! 帰りのバスの時間まで時間もあったので、お願いする。
15分ほど待つと出てきた。
箸袋には店名入り。
そういえば、ピカドンなんだよね? 店名には強いメッセージが込められているはずだが、ここにいる間はまったく意識することがなかった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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