JR相模線・南橋本西口駅前には、寂れた風景がこじんまりと残っている。
今回は、そのうちの一軒の喫茶店「コーヒー&レストラン キャビン(CABIN)」を紹介。
神奈川県相模原市中央区南橋本2-4-14
ではキャビンに入る前に、そのコンパクトな駅前の様子を。
改札を出て西口方面の階段を下りると、まず目にとまるのは居酒屋「としちゃん」。
いかにも昭和の赤提灯といった哀愁を帯びた場末の外観。これが食堂とかだったら迷わず入るのだけど、飲み屋となると…私にはハードルが高い。
その「としちゃん」を右手に道なりに進むと左にすぐ見えてくる。
草に埋もれたキーコーヒーの看板に「CABIN」の店名。
このCABINは喫茶店ではポピュラーな店名で、船の客室をイメージしており、店内には舵が飾ってある確率が高い。
隅っこに小さな「営業中」の札があり、それよりもこちらを見てくれと言わんばかりの「暴力団の入店お断り」の注意書きがドアの横にある。
なかなか入りにくい雰囲気だな~
店内には、キャビンらしく舵が飾ってあった。
先客なし、寡黙そうなマスター1人。
私が入ると、それまで開け放っていた窓を閉め、クーラーを入れてくれた。
「暴力団の入店お断り」の注意書きはレジにも有。外と中で2重に念を押している。
本当はそういうのも含めて写真を撮りたい気持ちはあったけども、なんとなくやめておいた。
外には案内がなかったが、壁にはモーニングサービスの貼り紙があった。
8:00~11:00 トーストのトッピング違いで、A~F(Gだったかも?)と種類多数。サービス精神旺盛なのか?
チーズトーストのセットは630円。朝には贅沢だったかな~
コーヒーが最初に出て、後から出てきたチーズトーストは一口大に切れ込みが入っていた。タバスコも出してくれたので、何切れかにかけてピザトースト風にして食べた。
出すものを出した後は、カウンターの中でマスターはテレビを見ているようだった。
クーラーも効き店内は冷えて快適になり、落ち着けるような気もしたが、明らかに場に溶け込めてない自分の姿を察してしまい息が詰まった。喫茶店ではいつまでたっても異邦人。
そのくせお会計のときマッチがあるか訊く図々しさは一体……(^_^;)
それまで終始寡黙だったマスターがニヤッと笑い、「今タバコ吸う人少ないからね、ないよ」とくだけた口調で返事を返した。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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