飯田橋と神楽坂の中間という、都心にありながらどっちつかずな中途半端な立地の喫茶店「珈琲専科 珈瑠で」。
これまで幾度もふられており、念願叶って悲願の訪問。
東京都新宿区津久戸町3-17
やってる! 初めて看板が出てるのを見て、思わずガッツポーズ。
こだわりなんだと思うけど、なぜ“で”だけ平仮名?。
やってるよの人型ハンガーが営業中のしるし。
苦労の甲斐あり。
喫茶店らしい茶系の落ち着いたムードが良い。
事前に見ていた店内写真は普通でさほど惹かれていなかったので、実際にこの場に身を置いて、あーいいわー!ってなった。全体の感じがいい。
惹かれなかった原因は、個性がない籐メッシュの背もたれにある。ただ、なぜかこの背もたれの椅子のある喫茶店は不思議と想像より実物が良いケースがままある(箕島「まるき」、米子「アイリス」等)。
壁には俳優・佐藤浩市氏のポスターがあちこち飾ってあった。
佐藤浩市氏は昔こちらで1年間アルバイトをしていたのだという。
サイン色紙もあり、右側は演出家の三谷幸喜氏、読めないけど多分左が佐藤浩市氏のものではないかと推測。
ジャズが似合いそうな店内の実際のBGMは昭和の歌謡曲。その選曲も少し独特? 杏里とゴダイゴは分かったけど、マニアック過ぎて分からないのも多かった。
喫茶店というものは朝早ければ早いほど良い。そう信じ、何度も愚直に土曜日の午前中の早い時間ばかり何度も訪れていたが、閉まっていた。もしかして早すぎた? この日は12時近くに訪れた。
ドリンクのみよりはランチの方がお得な料金体系で、ナポリタンが人気。生憎お腹が空いてなかったので飲み物にした。
ヨーグルトジュース(メロン)。
要はヨーグルトドリンクにクリームソーダで使う緑色のエキスを加えたもの。おそらくヨーグルトが濃厚なのだろう。ストローが何度も詰まり、途中からはグラス直で飲んだ。
ランチタイムも平日は混むに違いない。しかし土曜日だったので他にお客さんが3人入ってきただけで、ひたすら落ち着いた雰囲気が居心地良く随分と長居させてもらった。
お店は坂道にあり、通行人が下りがてら中を覗き込んできた。それも、ほぼ全員。つい見ちゃうもの? もちろんこちらも見返す。
ランチ客がひけ暇を持て余したマスターが外に出て、歩道脇の柵にタオルを干す姿も見えた。平和だなあ。
エムケイ
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コメント
雪翁
でも印象に残ってないのですね。 何軒か 喫茶店も入っている はずなのですが
覚えていません。こういうところが飯田橋駅周辺の特徴かも
わかりません。
でも 以前 ジャズ喫茶の「スイング」(以前は水道橋) が ありまして
ここは よく通いました。水道橋に あった頃の「スイング」は 村上春樹氏が
アルバイトを されていたことで 有名(私が通い始める5年くらい前) です。
2018/06/30 URL 編集
エムケイ
きっとこちらの珈瑠での前も通っていらっしゃるのではないでしょうか?
営業してるときは存在感ありますが、閉まってるときは控えめな看板が脇にあるだけなので、見過ごしてしまう可能性があります。
同じ飯田橋でも、すでに閉店しましたが白ゆりのように駅のホームからも見える、絶対見逃さない店もあるのですが、ひっそりとしてる店もあり。
場所柄もあるのでしょう。
2018/07/03 URL 編集