長野市には、手打ちそばが食べられる喫茶店がある。
「COFFEE 山と渓谷」。最初この店名を見たとき、えっ?どこかで聞いたことあるような?と思った。それもそのはず、由来は山岳雑誌の「山と渓谷」を出版している山と渓谷社。一見パクリっぽいが、若かりし日の店主が出版社まで直々にりんご持参で正式に使用許可まで取ったという勇ましいエピソードまである。
これはも行くしかないでしょ?
長野県長野市南長野北石堂町1403-2
喫茶店好きの思考回路は、なぜか似てしまう。
全然示し合わせたわけではないのに、私が訪問する前に2人の喫茶好きがこちらを訪問している。
6月に白あずきさん、7月に純喫茶にぃさん。いずれも事後に知ったのだが、なんなの一体? そんなにここって有名店だったっけ?
さすが山と渓谷を名乗るだけあり、食品サンプルケースも山をかたどっているこだわり。
店は2階にある。階段には、道しるべみたいなのもあって、なんだか山みたい。社名を汚さぬ徹底ぶり。
でも店内には山要素は特になし。
健全で綺麗目。私がこういう事を書くときは大抵物足りないときの枕詞だが、暑くてここに来るまでへたばっていたので、涼しくて快適な環境を与えてくれるし、良い店だなというのが正直な感想。
適度に広くて、さっぱりした接客だったので、むしろ求めてたのはこれ!な状況。
BGMはジャズ。長野市はBGMが良い喫茶店ばかり。
客席は2手に分かれており、カウンターのある奥に常連さんが座っていた。
積極的にコミュニケーションを取らない私は、逆の窓際。
照明のところがT字になってる。珍しい。初めて見た。
窓の黒いスケスケのレースのカーテンが純喫茶らしい雰囲気があり色っぽいので、こちらを向いて座った。
手打ちそば推しではあるが、それ以外の喫茶メニューも豊富。トースト、パフェ―、かき氷、コーヒー始めその他ドリンク等。
ハニートーストがあるのを見たときは心がぐらぐら揺れたけど、とにかく蕎麦な気分だったので蕎麦!
せっかく喫茶店でそばを食べるのだから、コーヒー付のセットにしたいところだけど、この後も喫茶店をハシゴする予定で、きっとコーヒーしかない店も出てくるはずなので(古い店であればあるほど)、敢てのざるそば単品。
天ぷらは注文を受けてから揚げるようで時間がかかるらしい。もし再訪問することがあれば、覚えておきたい。
本当に蕎麦だ!
思っていた以上に喫茶店であることを忘れてしまうビジュアルで蕎麦は登場。蕎麦湯も付いてきた。少し待たされたけど、本格的なものを出すのに時間がかかっていたんだね。
しかも、
美味しい! そば通ではないので、全然老舗の蕎麦店と比較はできないけど、ツルツルこしがあって、あっという間に完食。この日は8月の猛暑日で暑かったせいもあり、蕎麦にしておいて良かった。下手な喫茶フードよりもずっと美味しく感じた。
マッチももらった!
いかにも山登りをしている人のイラストと、やっぱり例の出版社と激似フォントの店名。
最近もらった中でもかなりの大ヒット。
「長崎屋前」という表記もあったが、さすがにこれは昔の話だろう。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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