本来純喫茶は安息の場だが、私にとっては精神の緊張を強いられる場でもある。
旅先での一期一会の訪問においては特に。その理由は純喫茶に依存的な精神構造にある。果たして期待通りか否か。入店するなり歓喜と落胆のどちらかに振り子が大きく揺れるので、むしろ純喫茶に入らない方が心穏やかでいられるのかもしれない。
そんな私にとって、思う存分気を抜きまくれるのが純喫茶以外。
駅を降りたときからアーケード商店街が気になっていたので、休憩がてら散策をすることにした。
縦と横にクロスする商店街のゲートに導かれる。
まずは銀座中央街。
かなり立派なので、アーケードというよりショッピングモールといった印象。
入口にある男子専科まことや。
古い店では男性洋品店のことを男性専科などという名称を使うことが多いけど、ここでは男子。子の字が予みたいで味があるフォント。
通路を挟んで反対側の入口にあるのは不動産屋だけど、やけに看板がレトロチックだなと思ったら、男性専科の店とお揃い。
というよりこの先歩いているとずっとこんな感じで統一されたデザインの看板が続いているのだった。
商店街全店で統一感を出そうという動きでもあったのだろうか?
徳山駅周辺にはいくつかの商店街が平行していたり交差しており、どこからどこまでがこの商店街、どこからどこまでがあの商店街なのか、途中から分からなくなってしまうが、この写真を見ると、向こうから先は銀南街になっているらしい。
と、ここで絶妙なタイミングで素敵な出会いが。
猫、急ブレーキ。
この写真の左に細い路地がありタタタタと走り抜けようとしたところ、向こうから人が出てきてそれにビックリしてストップ。その後ゆっくりと後ずさりをしていた。
猫は急には止まれないとよく言われているのに、この猫ときたら……。
実はこの記事も商店街をどうしても紹介したいというよりは、この猫写真を載せたくて書いたようなもの。
一体どこが商店街の切れ目なのか正直把握できていないのよねえ。大通りに出ると、その先にまた別の商店街のゲートが見えた。
みなみ銀座
さっきの銀座中央街に続きこちらも銀座。やたら銀座乱発しすぎな気もするが、銀座のような華やかさ、賑わいを期待して名付けたのだと思う。
見事にシャッター街。
しかしながら寂れた商店街ではあったが、現役の純喫茶を2軒発見。
軽食・喫茶しみず
ニューカノン
どちらか1軒入ろうかなと思ったのだけど、他にもまだ入りたい店があったので今回はスルー。それでもニューカノンは外から何となく様子が見えたのでまだ納得できるのだけど、さっぱり中が見えないしみずは入っておくべきだったかなあと今更ながら悔やまれる。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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