朝だったはずが、あっという間に真っ暗。
純喫茶巡りをしてると時間が経つのが異様に早い! でもまだ夕方5時過ぎ。これが大阪だったら営業中の純喫茶はいくらでもあるけど、和歌山では一斉に店じまいを始める。ここが和歌山純喫茶巡り最大のウィークポイント。回れる時間がとても短い。そして日曜日は徹底的に休んでいる。だからこそ入念な下調べが必要となる。
この後は大阪に戻る予定だが、和歌山を発つ前に最後に訪れたのが、事前に電話で営業が午後8時までだということを確認している「喫茶軽食 竹垣」。南海和歌山市駅、JR和歌山駅、JR紀和駅、そのどこからも離れ、大通りからは随分と入り込んだ半端極まりない場所にある。
和歌山県和歌山市南雑賀町41
なんとなくだけど、この辺っていかがわしい界隈?
暗いからよく見えないけど、なんか風俗店らしい店がチラホラ。だから他の純喫茶は早く閉まっても、ここだけは夜遅くまで営業できる土壌があるんだろうね。
ここに向かう途中、別の竹垣も見付けた。たしか料亭だったかレストランだったか…。
おそらくオーナーが一緒なんだろうね。有田市にある箕島駅前の純喫茶および食堂まるきのように。
広い店内。
いくつかのエリアに分かれてて、それだけでも充分嬉しいのに、エリアごとに椅子やライトなどがそれぞれ違う。
入店して真っ先に目を惹くのはレジ上に垂れ下がっている筒状のペンダントライトだが、50年以上使っているとのこと。
人の好さそうな愛想の良いマダムがいらして、「好きな席へどうぞ」と言ってくださったので、相変わらずこそこそと人目につかない奥まった隠れ家チックなとこを選んで座った。
少しアダルトな感じ。椅子もベルベットだし。もし原色だったら、さぞ艶めかしくなることだろう。
よく見ると壁紙がサイケっぽい模様で、でも下半分には貼ってなくて石みたくなってて、変化があるのが良いよね。
いいなあ、この分厚いガラスのライト。レトロで好きなタイプ。
奇跡の一枚。写真に撮ったら紫の光を発してるみたくなって、サイケデリックな雰囲気! 壁の模様もそれっぽいし。
漫画も多いのね?
竹みたいな模様のパーテーションも紛れていた。これが唯一竹垣らしいポイント。
遠くからテレビの音だけが流れてくる。
何人かの先客がいたけど、みんな1人で静かに寛いでるゆるい空間。のんびりしてた。
「モーニングいかがですか?」とマダムから勧められた。
モーニング? だってもう夜でしょうよ。
「モーニングは開店から閉店までご用意致しております」とメニューに記載。値段は500円で、スペシャルだと650円。あら、随分サービス良いのね。ああ、知ってたら調整して訪れたのに! 残念。
慎ましやかに紅茶にてこの日の喫茶時間を終える。
レースのカーテン越しに見える明かりがアダルトでドキドキ。
喫茶竹垣の看板もその中に紛れている。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
SHIHO
高揚した気持ちが映し出されたのかもしれないですね☆
少々怪しげなエリアにありつつも、上品さ溢れる店内(^-^)/
一日中モーニングも気になります☆
ちなみに喫茶まるき&食堂まるきは、喫茶(弟)・食堂(兄)だそうです☆
有田生まれの有田育ちの母(62歳)の情報です( ´ ▽ ` )ノ
2017/06/29 URL 編集
エムケイ
実際は紫の光を発しているわけではないのですが、いい感じだったので採用決定(笑)。
一日中モーニング気になりますよね。
一日なのだからモーニングという名称は相応しくないけども、分かりやすいのでそれもヨシとしましょう。
まるきは喫茶(弟)・食堂(兄)でしたか!
貴重な情報ありがとうございました。
事前にお店に電話して営業時間を聞いたときに、「喫茶ですか? 食堂ですか?」と聞かれたので、オーナーが一緒で喫茶と食堂行ったり来たりしてるのかなと思ってましたが、ご兄弟とはいえ一応別なのですね。
調べたら食堂の方はたちうお定食というのがお店のイチオシみたいですね。
2017/06/29 URL 編集