【姉ヶ崎】レストラン ふじね(1)(閉店)

房総には喫茶文化がない。そんなこと誰が言った?

私か……(笑)。

姉ヶ崎「レストラン ふじね」。東京では見かけない、ドライブインみたいな建物に朝から大興奮。

姉ヶ崎・レストランふじね1

レストラン ふじね

千葉県市原市姉崎海岸90-2
2022年1月29日閉店

【2022-01-26追記】2016年6月3日公開したときの写真をサイズの大きなものに差し替えました。

「レストランを名乗っているが、純喫茶要素が強い」との情報を得、早起きし、千葉から内房線に乗った。

20220126154105

レストラン! キーコーヒー!

来た! 反射的に駆け寄ったが、これは別。タカザワというビジネスホテルの看板だった。※このタカザワ、隣駅の長浦にもある。

姉ヶ崎・レストランふじね

ふじねはこちら。

道路挟んで斜め先にある。

駅からここまで半端に新しく魅力に乏しいが、この一画だけピンポイントで高度経済成長期に時代が逆行している。恐るべし姉ヶ崎。これまでスルーし続けていたことを激しく悔いる。

姉ヶ崎・レストランふじね

ステーキ、しゃぶしゃぶ、フランス料理。一つ一つはどれも純喫茶らしくないラインナップだが、昭和時代の憧れだったに違いない。純である。コーヒーもあるし、純喫茶の可能性は非常に高まる。

姉ヶ崎・レストランふじね

ひゃ、ひゃ~~! このイヤらしいまでの昭和っぷり! パーキングのinが直球過ぎる。素敵すぎる。きっと夜になると周りの電球がピカピカするんだろうね。

は~~ 見てみたい。

姉ヶ崎・レストランふじね

いざ突入!

注:自動ドアが良い動きをする。

姉ヶ崎・レストランふじね 姉ヶ崎・レストランふじね 姉ヶ崎・レストランふじね 姉ヶ崎・レストランふじね 姉ヶ崎・レストランふじね 姉ヶ崎・レストランふじね 姉ヶ崎・レストランふじね 姉ヶ崎・レストランふじね 姉ヶ崎・レストランふじね

とにかく純、純、純。

こここそ純喫茶と呼びたいね。街灯みたいなライト、丸窓、ツートーンカラーのモダンなソファ。どれ一つ取っても純だが、魅力は全体。箱全体が極上の純喫茶なのである。

(私的にはディテールにはあまり関心なし。全体の雰囲気が大切)

大箱でもあり、大らかなゴージャス感が漂う。

※扉のそばの本棚に漫画が並んでるのが、また良い。だって純だもん。

姉ヶ崎・レストランふじね

他とは雰囲気の異なる一画もあり。吹き抜けになった天井からは、高低差のあるペンダントライト。電気の消えてるのが、軽く廃墟チックで、それもまたときめく。

訪問したのは9:00位だったかな? 外にはなかったが、お店のマダムからモーニングメニューを渡された。

姉ヶ崎・レストランふじね

和定食始め何種類かあったが、オーソドックスなトースト&ゆで卵&コーヒー。

コーヒーは平凡なものだったが、トーストは焼き加減が良く、ゆで卵は冷えていたので期待しなかったが、食べてみると絶妙な半熟具合で美味しかった。

先客は男性2人。30分もしないうちに帰ってしまった。

イージーリスニングが流れる、溢れんばかり魅力溢れる大箱を贅沢に貸し切った。

営業は40年。というと、創業は1970年代か。

朝は6時から営業。夜は宴会が入ることもあるという。

2階への階段があり気になったが、物欲しげにじとーーと見つめるだけで、見に行ってはいない。

興味のある方は、純喫茶にぃさんの最新記事をどうぞ。リンクからたどっていくと、貸切専門の2階の写真が見れるので。

参考:【2022年1月29日閉店】【珠玉】レストランふじね(千葉・姉ヶ崎)2016.2(じゅんじゅん会公式写真集)

※こちらのウェブアルバム、セレクションがマニア好みで非常に痺れる。


【追記】訪問したのは2016年4月。2年後に再訪問したときはパンチの効いた看板は消え、白だった中心部の建物の外壁前面が茶色に塗り替えられてしまった。以下の3点の写真は2回目以降は見れませんでした。

姉ヶ崎・レストランふじね 姉ヶ崎・レストランふじね 姉ヶ崎・レストランふじね

利用金額

  • モーニング 450円

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コメント

アカリのママ

こういうお店はうちの方には結構残ってるように思います。こういう視点もあるんですね。

エムケイ

>アカリのママさん
お近くにこういうお店が残っているんですね。
大箱が好きなので、そういう店を探すと、レストランを名乗る店に行き着きます。

純喫茶にぃ

純ウェブアルバムを評価していただいてありがとうございます。
なぜか地方の店ばっかりになっているのが悩みです。
どこか気になった店はあったでしょうか。

あえてディテールを語ると、ふじねの一番の魅力は窓かなあと思います。
これだけ大きくて多種多彩な形の窓を持つ喫茶は大ハコでもまずないかと。
窓が巨大な分、全体の雰囲気に与える影響も大きいですし。

あかりのまま

茂原の本納のそばを車で走っていた時、ニューロードという気になる店を発見しました。純喫茶オオバコかと思ったんですが、レストランであることが判明、その時は行かなかったんですが、今度機会があったら行ってみます。

http://www.eeude.com/index026.html

エムケイ

>純喫茶にぃさん
純なウェブアルバムの件。
気になる店ですか。地方もですが、東京が特に気になりました。
なぜか? 一軒も行ったことないからです。
しかも存在を認識してたのは、ポケット(上板橋) だけ。
営業してることにも感動しましたよ。
5年以上前に通りかかり、その後も何回か見た気がしますが、一度も開いてませんでした(^^;
よくよく見ると、営業時間のハードルが高かったのですね。

思いきり触発され、ふる里(北綾瀬)としらはま(王子) 行きましたよ。
ふる里でランチいただきました。その後、しらはまを探しに王子まで。住所分からずで、苦戦しましたよ。
なんとか見付けましたが。休みなのか、営業終了後なのか閉まってましたが、後日リベンジします。

さて、本題のふじね。
あの窓はインパクトありますね。
丸窓もですが、中央の半月状の大きな窓がとても良かったです。
残り半分は2階に続くのか、それとも最初から半月なのか。
そんな想像をしてみたり。

エムケイ

>あかりのままさん
茂原ですか!

茂原はなにげにまだ一度も行ったことないんですよ!
ニューロード、レストランということですが、内装の写真を見ると、純要素ありそう?

気になります。

枡矢と申します

お世話になります
姉ヶ崎ですが、浅田次郎先生の月のしずくという短編集は、ここが舞台でした。もっと湾岸でしたが。東京に住んでいる間に行ってみたかったのですが行けずでした。この様な写真が見れるのが嬉しいです。子どもの頃、父親がはじめて買った自動車で家族でドライブしたことを思い出しました。

エムケイ

> 枡矢さん
>浅田次郎先生の月のしずくという短編集は、ここが舞台でした

映画や小説の舞台になった地というのは気になりますね。

私はこの後、姉ヶ崎の隣にある長浦に行ってきました。

つげ義春氏の漫画「やなぎ屋主人」の舞台になった食堂を求めて。
残念なことに休みでしたが。近くの店の人に聞いたところ、「花見に行くと言っていた」という返事が返ってきて、そのユルすぎる理由に笑ってしまいました。

あかりのママ

ふじね 1/29に閉店するそうです 
ショックです 

エムケイ

>あかりのママさん
本当にあかりのママさんのお陰で最後のお別れができました。
いつもだと閉店の情報を聞いても、もういいかな…と行かない事の方が多いのですが、こちらだけは行かねばと思いました。
閉店後はあの建物はどうなるのでしょう?
居抜きで別の飲食店が使う事も充分にできるかな、と思いました。
閉店後の建物を近いうちに見に行けたらと思ってます。
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エムケイ

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