【下妻】森乃館 下妻店 (旧:貴族の森)

ここは2010年の茨城県。その名も下妻。

今回の目的地は「森乃館 下妻店」。いえ、私としては「貴族の森」の予定で遠路はるばるやってきたのですけどね……。関東鉄道常総線下妻駅より徒歩30分(?)の横根という町です。

外観

森乃館 下妻店 (旧:貴族の森)

茨城県下妻市横根584

これだけで察しの良い方はピンと来るはず。

2004年公開の映画「下妻物語」の舞台がこの茨城県下妻市。主人公竜ヶ崎桃子(深田恭子)が住むのが、横根。「貴族の森」という店が映画内に登場します。ロココ調で中世の城みたいな店内でした。

実際にロケ地巡りをされた方のレポをいくつか読んだ。「貴族の森」のロココな店内、メニューには値段が9995円(税込み10494円)の「貴族の王族珈琲」もあり、本気の高級喫茶ぶりにときめいたものです。また、入道雲パフェなるネタっぽいパフェの写真を見、怪しい感じのゴージャス純喫茶!!!かも?と期待に胸を膨らませた。

だけど、同時にイヤ~な予感もしてたのです。だって、レポの日付が何年も前のものばかりだったから。

結果から言うと、タイトルのごとく「貴族の森」はすでに閉店。現在は「森乃館」として営業中。遅かった!!!一応、城みたいな外観は映画で見た貴族の森そのまんまだったのがせめてもの幸い。

バイパスより望む

ここで時間をちょっとだけ戻します。国道294号常総バイパスより「貴族の森」…じゃなくて、「森乃館」を遠方に望む。

「田園というよりただの田んぼ」が左手に、背後には「なんもかんも揃ってる。東京のパルコ以上だ!!!」なジャスコ下妻店も控えており、まさしく映画そのものの世界。

入口にはミロのヴィーナス風裸婦像が艶かしく。

女体像 入口2

もしや店内も貴族の森のままだったりして!?と一瞬淡い期待をする。

まず目に入るのはかなり広めな待合所。

レジ付近 シャンデリア 他の個室 ステンドグラス

たしかにロココ。店員さんはみんな若い女性でメイド服みたいな制服。

ラブホテルの駐車場にありがちなヒラヒラの奥には、ゴージャス模様の椅子も見える。

ステンドグラスもシャンデリアもある。

だけどやっぱりここは純喫茶ではない!!!と断言できます。

だって、待合所には大勢のお客がいるし、子連れのファミリー層が中心。ウェイティング・リストもあるし、決定的なのはドリンク・バーの存在……。健全極まりない。まるでファミレスじゃん!!!

でも、ここまで来たんだし、なにか食べて飲んでネタにしよう、と前向きに。骨の髄までブロガー体質、な私。

サイン1 サイン2

待合所の壁には深キョンのサインと写真。社員さんのコメントに「やっぱり実物はかわいいーーー(>0<)」とか書いてあるのが見えます。ま、たしかに。

個室1 個室2

かなり待たされた挙句通されたのは、ビミョーな席。店の中央あたりに位置し、パーテーションの向こう側の窓際の席はきっとロココで下妻物語みたいな空間だとは予想できるけど、私の席は完全なる個室で、プライベートが守られすぎて、ちっともロココじゃない。チェーン系居酒屋の個室と大差ないような。

2階席もあるみたいですが、こっちの希望で席を選ぶことは無理そう。空いてるときなら可能かも知れないけど。

パスタセット

実は横根から下妻駅まで「歩いて30分」と映画内で桃子は言っていたが、最初に逆方面に進んでしまったり迷ったりしてなんと1時間半以上もかけてここに辿り着いたのでお腹がぺこぺこ。日替わりパスタセットを注文しました。ガーリックトーストとサラダも付いてます。値段忘れちゃったけど、1000円しなかったような? ドリンクはもちろんドリンクバーにて。

本当は珈琲が飲みたかったんですが、ホット専用カップが全部出払ってたので、仕方なくソーダ水に。

メニュー

お値段の割りに味は普通に美味しかったです。最後の最後にトイレも入ってみましたが、こっちは全然普通でした。

あと、メニュー見渡したけど、「貴族の王族珈琲」は当然なく、入道雲パフェもありませんでした。貴族の森時代からメニューはリニューアルしているようです。

それにしても、この森乃館、下妻市民ここしか行くとこないの?ってくらいの人気ぶりです。駐車場完備なので、家族連ればかりで、私が純喫茶に求める怪しさはゼロに近い。はっきり言ってファミリーレストランと呼んで差し支えないでしょう。純喫茶好きの方にはアクセスの悪さも含めオススメしないけど、「下妻物語」ファンは一度訪れてみてもいいかもです。それなりに下妻物語してます。私もそれなりには満足しました。

利用金額

関連記事

男専シノザキ

男専シノザキ1 男専シノザキ2

往路は「国道125号→国道294号常総バイパス」というルートでしたが、どうやらこれは遠回り。帰りは茨城県道131号を選びました。
※ただ、125号沿いには一角獣の龍二(阿部サダヲ)と出会うパチンコ屋「MGM」があります。

この131号で見かけた怪しい看板が「男専シノザキ」。ひょっとしてハッ○ン○?? だとしてもこんな田舎に?

看板の奥を覗いてみましたが、木々が鬱蒼としており、足を踏み入れるのには躊躇する感じでした。

正体は一体なんでしょうか? 家に帰ってインターネットでいくら調べても情報がまったく出てこないのです。

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コメント

純喫茶にぃ

茨城のこんな奥の方まで行かれるなら
元茨城県民の私に一言言ってほしかった!

貴族の森はかつて住んでた街にもありました。
確かに外観は中世のお屋敷みたいな感じでしたが、
メニューはいたって普通のファミレスだったので、
なんでエムケイさんのブログに?とちょっと戸惑ってしまいました。

貴族の森がつぶれて森乃館に変わったのは初めて知りました。
調べてみたら「すぎのや」が経営引き継いだみたいですね。
すぎのやは茨城では有名な和風ファミレスチェーンです。

「男専」は男性専科を略してるものと思います。きっと衣料品店か何かでしょう。
昔「男性専科(dansen)」とかいう雑誌があったそうで、このシノザキもかなり古い店じゃないかと。
あまり細かいことは広告に書いても運転中のドライバーに見てもらえませんから、
こんなシンプルすぎる広告になってるんですよ、きっと。

エムケイ

>純喫茶にぃさん
下妻はかなり遠かったです。
つくばエクスプレスも常総線も電車賃が高い…。

実を言うと、先日の取手行きは、この下妻に行ったとき思いつきました。
さらに言うと、映画の影響で、映画に登場した牛久の大仏もいずれ見に行きたい&牛久の純喫茶探し(あるかは分かりませんが)しようと思ってましたが、無謀かな?

貴族の森時代からファミレスだったんですか。
うーーん。昔は純喫茶→現在ファミレスという流れかと思ってましたが、そんなに変わってないのかしら?

男専は衣料品店という意味でしたか?
無駄に怪しい方面に想像を膨らましすぎたのは、脳内が怪しいものを求めてるせいでしょうね(笑)。
色々、すっきりと疑問が晴れました。
ありがとうございます。

下妻市民

田舎
都会人の正直な意見でしょうね。
下妻は食事するところがあっても、人気の店とそうでない店はかなり差があり(どこでもそうか)下妻市民がソコしかいくところがないわけではありません。
そういう意味ではないのはわかりますが、なんか見下した書き込み…ムカつきますね。

エムケイ

>下妻市民さん
はじめまして。管理人のエムケイと申します。

>なんか見下した書き込み…ムカつきますね。

申し訳ありませんが、こういうブログです。当ブログでは「寂れてる」「怪しい」「胡散臭い」の言葉が日常的に飛び交っており、それはここでは誉め言葉にあたります。そう理解して楽しめる方に向けて書いてるブログなので、そうでない方には「ムカつく」「上から目線の」「見下してる」「偉そうな」ブログでしかありません。

当然ですが、「下妻市民がソコしかいくところがない」とは思っていません。もしそのように気分を害されるのなら価値観の相違でしょう。

下妻男

森の館
混んでても空いてても席は選べますよ。
声はかけていませんか?
私はいつも2階です。
ああ、ここしか行くところがないわけではないのですが。

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検索で引っ掛かり
上にあったから読みましたが
ほんと屑な人ですね
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エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

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