あまりにも当たり前にそこにあると、なんとなく今でなくてもいいかなと後回しにしてしまう。逆に言えばそういう喫茶店ほど利便性が高いともいえる。
こちらもその典型。新井薬師駅前にある「COFFEE SHOP 門」。
東京都中野区新井5-27-5
駅前というアクセス抜群な立地のみならず、日曜日もやってるし、夜も遅くまでやってる。
私は携帯のメモ帳に「いつか行きたい喫茶店」をリストアップしているが、いくつかに分類しており、東京・日祝営業というタイトルに、こちらの喫茶店を入れていた(平日のみ、土曜営業というタイトルもある)。
当然だが、日曜日に訪問した。
ところがいざ入ってみると、タバコ販売も兼ねた1階席は結構席が埋まっており、あー座れないな! 引き返そうとしたところで、「地下へどうぞ↓」の案内板を発見。
地下もあるの? この近辺で複数階にまたがる喫茶店てないので、驚いた。
階段を下るとこのような癒しのライトパネル。
想像よりも純喫茶的内装!
実はいつもそこにあるからというより、入らなかった一番の理由が、今風に改装された味気ない内装、あるいはひたすら茶色いだけの面白味の欠けた内装、どちらかだと思い込んでいたからだ。
壁には等間隔にベルベット地に皿(?)の装飾が施され、花模様のペンダントライトが良い感じに店内を華やかにしてくれている。椅子やテーブルはオーソドックスだが、落ち着ける調度品で固めている。
ここはもっと早く入っておくべきだった!
当然、この立地でこの雰囲気だから地下も大体席が埋まっており、隅っこの小さなテーブルしか残っていなかった。隣に6人位のスペースがあったが、テーブルの上には「予約済」のプレート。
本当に予約が入っているかは怪しいなどと考えていると、お店の人がそのプレートを片付け、そのテーブルの1つを私の席にくっつけてくれ、4人掛けにしてくれた。私1人。こういう心遣いを私は絶対に忘れない! なんて良い店!
喫煙率は高く、煙がゆらゆら舞ってるが、喫茶店だもの。私にとっては許容範囲内。
旧式のインターフォンが付いていた。サービスコールだって!
設置した当時は最先端だったに違いないが、今純喫茶でこのタイプは見かけない。たまに大型純喫茶にファミレスとか居酒屋であるような音符マークついたボタンが置いてあるが、あれって押すとピロリロリロ~♪みたいに音がいちいち鳴って、雰囲気壊して好きじゃないけど、これもそんな感じだろうか。
押してみた。シーン。無反応。呼べてるのか? 手ごたえなく不安だったが、すぐにお店の人が注文を聞きにきたので、きちんと作動しているんだろうね? なんとなく何回も押す人いそう。
メニューは充実しまくっており、食事系その他、セットのドリンクも多種類。
ナポリタンにするつもりだったが、ねぎチャーシュースパゲティという変わったのがあり、それにしてみた。
あまり私の好みではなかったかな……。
信頼する喫茶友達によると、こちらではケーキが自家製でとても美味しい、とのこと。次回はケーキセットにしよう。
駅前の喫茶といえば、中野南口にあった「エガオ」が閉店した。そこにあるのが当たり前の見慣れた景色の一部だったので、看板の外されたビル入口を見て寂しくなった。
何度も行けないのはすでに分かっているが、それでもこちらには少しでも永く続けて欲しいと願うのだった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
むらた
2018/09/02 URL 編集
エムケイ
閉店したのですか! しかも取り壊されたと!
全然知りませんでした。
お知らせありがとうございます。
もしかしてTwitterで当ブログを紹介していただいたのでしょうか。
普段このブログではあり得ない数のTwitter経由のアクセスがありました。
2018/09/02 URL 編集