【倉敷・栄】西洋乞食

岡山・倉敷行き、そもそもの動機。

超一級品「東京」を訪問するためでも、倉敷の美観地区を観光するためでも、平田食事センターに行くためでもない(全部行ってるが)。

西洋乞食」に行く。その一心だった。

西洋乞食

西洋乞食

岡山県倉敷市水島西栄町12-27
喫茶西洋乞食

ところが問題は場所。ここだけ純喫茶巡りの大きなカタマリから外れてしまうのだ。倉敷駅から本数の少ない水島臨海鉄道に乗り換え、栄駅まで行かなればいけない。日・祝休みばかりの岡山で純喫茶巡りをするには土曜日は貴重な1日だったが、それを中断して来たのだ。

なぜそこまで? 決して放送禁止スレスレ(モロ?)な店名による興味本位ではなく、理由は別にあるが、それについては後述。

西洋乞食

それにしても栄駅に面白いものでもあればよいが、駅前は無機質そのもの。風車のようなモニュメントがあるが、それ以外何っにもない!

西洋乞食

駅から近いのが、せめてもの救い。住宅街の中に忽然と現れるツタの絡まる建物。

西洋乞食

1階が駐車場。

西洋乞食

ピッザという言い方が少し気になる。

西洋乞食

乞食ランチ日替わり! クロンボとかもだが、無防備に「乞食」なんて、見てるこっちがヒヤヒヤする。

西洋乞食

階段の下は小さな池。久しぶりに見た小便小僧。お小水は枯れてしまったのだろうか?

西洋乞食

アンティークな看板は、店名・営業中・メニューの1人3役の優れもの。

西洋乞食

こっちもピッザか…。ピザかピッツァのどちらかだと思うんだけどねぇ。

西洋乞食

以前は無休で、夜9時まで営業していたが、現在は営業時間短縮、日曜日定休。世知辛い。

西洋乞食

祝日も? う~~~ん><

西洋乞食 西洋乞食 西洋乞食 西洋乞食

ホーンテッドな外観からイメージした通り、真っ暗で、緑妖しげな窓辺。

店内にはアンティーク雑貨が一杯飾られている。

西洋乞食

特に西洋限定というわけではなく、和モノも突如闖入。

西洋乞食

印象的なのは電話ボックス。店内が暗くて目立たせるためか、一マスに一文字、デカデカと「TEL(改行)BOX」。お手洗いもお揃いで「TOI(改行)LET」だった。

1人客なんて私だけか…。家族連れ及び女性グループが3組。一見薄暗く怪しげでもあるが、実際は健全。普通にファミレス的利用をされている。静かなクラシック音楽が流れていたが、お喋りでかき消されてたし。

西洋乞食

すこぶる気になる冠メニュー「乞食日替わりランチ」。ブレンドコーヒー付で650円とは安い。が、すでに頼むものは1年以上前から決めていた。

浮気は決して許されないのだ。

なんだと思う?

ふふふ(笑)

西洋乞食

西洋乞食名物クリームソーダ。

暗い店内を背景に、浮かび上がる白と青。幻想的な青いソーダ水から、ふんわり大輪の白薔薇が開く。

これぞ純喫茶アート!

言うのは野暮だが、お値段500円。元々喫茶店のクリームソーダはコーヒーよりも高いことが多いので、技術料を考えるとすごく安く思える。

西洋乞食

花びら1枚1枚までも非常に丁寧。

プロは舞台裏を見せたがらないが、こっそり作ってるところを覗いてみたい。マダム1人だったので、オーダーがこの後立て続けに入り、すごく忙しそうだった。でも、これだけの芸術品を見てしまうと、待たされても文句を言う者はいまい。ちなみに、コーヒーフロートにも同じく薔薇のアイスクリームが乗る。

角度を変え、暗くてピンボケが、と何枚も写真を撮ってたら、端っこからぽたぽた溶け始め、慌てて食べた。

西洋乞食

岡山から移動するときは、もういいかな~?と思ったが、初志貫徹。はるばる倉敷まで来た甲斐があった。

まだまだ岡山・倉敷レポは続く。新たな記憶に上書きされる前に、出来るだけ早く書き上げるつもり。この後、私の知りうる限り2人岡山に行かれるが、その方たちのためにも。

ただ、どうにもこうにもやりきれないのは、戻ってきてから倉敷市内の超超凄い純喫茶を2軒も発見してしまったこと。一度行くと、ネット検索も別角度からになるので、より濃い情報を入手してしまう。 ・゚・(ノД`;)・゚・ いつもそうなんだ。これって、また行けってこと? っても、すぐにはなぁ…。
どなたか、私の代わりに行ってくれません?

利用金額

  • クリームソーダ 500円

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コメント

Nak

西洋乞食の近況
はじめまして、水島出身の者です。
上京してかなり経ちますが、こちらで地元の店が紹介されているのを見て
帰省を利用して三店舗を訪れてみました。
御存知の通り、かなり寂れた商店街になってしまっていますが、
私の子供の時分には若草から吉田喫茶店に至る商店街のアーケードが
健在だったのを懐かしく思い出します。
老朽化でアーケードが撤去されるなど、ここ20年で本当に衰退してしまいました…
若草のモーニングの充実ぶりもいいですが、やはり西洋乞食のクリームソーダは
別格の扱いのようですね。
近年、ネット各所での紹介を受けて遠方から訪れる人が増えたようで、
先日訪れた際もそれらしきお客さんが来ていました。
ただ、西洋乞食さんは去年の6月くらいから年末まで長期休業されてた様で
その影響か営業時間が16時半に更に短縮されていて、クリームソーダ類も
1日10品の限定となってしまっていました。
御存知の通り、交通の便が悪い上に更に敷居の高い店になってしまったようです。
若草も寂れた商店街であの敷居の高さ、やっていけてるのかなあと心配でしたが、
正月明けに行ってみたらご近所さんと思しき方々で結構賑わっていたので
意外と大丈夫そうだと安心しました。
西洋乞食さん、吉田珈琲店さんともども末永く頑張って欲しいです。
ご紹介、ありがとうございました。
暇を見て東京の純喫茶も巡ってみたいと思います。

エムケイ

>Nakさん
はじめまして。
水島の近況ご報告ありがとうございます。
一度訪れているだけに状況がありありと浮かんでくる描写でした。

水島がご出身、現在東京在住の方なのですね。

>若草から吉田喫茶店に至る商店街のアーケード

現在とは随分と様変わりしたようですね。

西洋乞食のクリームソーダは、私が訪問した時点ですでにテレビで紹介済である程度の認知度はあったようですが、ネットの情報は大変少なかったように記憶しています。
最近こちらの店をネット検索していないので知らないのですが、今は有名店なのですね?

長期休業していた事実も初めて知りました。
その影響での時短営業も。
クリームソーダが一日10品の限定というのは、こちらを目当ての方にとっては厳しいですね。
でもあの薔薇のフロートは作るのに時間もかかるし、それも仕方のないことだと思います。
私が訪問した日も、他のお客さんが一度にクリームソーダを注文し、提供に時間がかかっていたようでした。

若草は賑わっていたのですね?
実はあの3店の中では西洋乞食が一番の安定株、今にも閉店しそうなのが若草だと思っていましたが、事実は必ずしもそうではない。
年月が経つと状況も変わります。

今回の報告は今後訪れる方にも参考になる情報です。
本当にありがとうございます。
東京の喫茶もぜひ巡ってくださいね。

なつかしい
はじめまして、私も水島地区出身で、現在は関東に居る者です。
20年ほど前、学生時代に訪問して以来、気になりながらも行けずじまいで。
帰省の際には必ず行こうと思います。

30年ほど前は、夏になるとアーケードで土曜夜市が行われてそれはそれは人でごった返していました。
スナック街近くの東映で、ドラえもんを見せてもらったのも懐かしく思い出しました。

エムケイ

>てさん
水島出身なんですね。

30年ほど前のお話。きっと賑わっていたのでしょうね。
今は(といっても、かなり年数経ってますが)人通りも少なく、かなり寂れていましたが、それでも栄えていた当時の面影はしっかり残っていました。

「ドラえもん」をご覧になったスナック街の東映は、今はもうないんでしょうね。
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エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

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