神楽坂と早稲田の中間という、都心にありながらどっちつかずな中途半端な立地の喫茶店「すーぱーみるく」。
これまで幾度もふられており、念願叶って悲願の訪問。
東京都新宿区榎町38
坂もきついし、駅から遠いし、途中見るものも特にない。
しかもふられたのは、私がいつも喫茶店巡りをする土曜日だけでなく、平日もだった。せめて営業時間や定休日の案内をどこかに出してくれないものか。いつ行けば開いてるの?
あまりにも五里霧中すぎて、一度お店に電話をしてみた。
「(午後)2時頃までですかねえ…」
その曖昧な口ぶりには日によっては早く閉めるといったニュアンスも感じられたので、ランチをやっているこの店の確実な営業時間は11時30分から13時と推測し、11時過ぎに訪問。
少し早いかもと不安はあったが、さすがにやってた! エライ!
いそいそと階段を上り2階の店へ。
さほど広くはない、でも窓が大きくガラス張りで開放感のある店内。
空気感が好き。入った瞬間、「ここはいい!」と感じた。ごく一瞬の感覚的なものだけど、この第一印象を私はすごく大切にしている。
まだランチには早いからかな? 先客がゼロ。これから続々とお客さんが入ってくるのかしらと思ってたが、12時過ぎまで居たのに最後まで貸切状態だった。
マスターから、「ランチもありますよ」と控えめに勧められた。お腹空いてたら頼みたいところだけど、まだ早いかな。飲み物にしよう。
水平ラインから察するに、1文字1文字活字のスタンプを押したような感じ。ティーがテイーになってるし。
店名でもある「スーパーミルク」がどんなものか気になり注文してみたが、口にするのは少し恥ずかしかった。ライト系の風俗店みたいなんだもの。
正体は意外に普通で、クリームソーダのソーダをミルクに置き替えたような飲み物。細長いグラスで普通に美味しい。
窓からは椿の花が見える(訪問は2月)。外は無機質な大通りなので、これがあるだけでホッと心和む。マスターはカウンターに身を隠し、気配を消している。BGMはラジオかな?
内装には純喫茶遺産的見どころは特にないので、わざわざこの店のために遠征するにはパンチ不足だが、近場で行くならさりげなく良い店。
一画には能町みね子コーナー(敬称略)もある。聖地巡礼として訪れるファンもいそう。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
雪翁
印刷・製本・出版関係者で よくバイトをしていたので この辺は おなじみ なのですよ。
近くにリンガーハットの店が無かったででしょうか? あそこも相当前から営業していて
よく通いました。
ただ こういう通過点のような 何も無いように思える 所に店が あるのが
東京23区の面白い所でして 山崎正和氏が「東京は だらだらと商店の続く
街」というのは こうい意味なのでしょう。
2018/07/08 URL 編集
エムケイ
ありました。そしてつい先日入りましたよ。
たしかに何もないような所に店がありますね。
市ヶ谷とかも何でこんな所にという場所に喫茶店があったり、どちらかというと地価が高そうな高所得の人が住んでいるような場所にあるような印象があります。
2018/07/08 URL 編集