立て続けに読者の方から閉店した純喫茶の連絡があった。
まずは、現在では希少価値となった店名の頭に“純喫茶”がつく押上の「純喫茶 すいれん」。
東京都墨田区横川3-11-18
閉店
元々営業時間は7時~16時と朝早いものの閉まるのも早かった。あるときからは午後2時頃でも営業を終えてることがあり、なかなか訪問しにくい店でもあった。
私が訪問したのは、まだ営業時間が安定している頃。2013年と2015年の2回。
このところ閉店後の店のことを思いだしながら記録するばかりになっているが、今回もその目的の記事。
ランチタイムは軽食が500円でコーヒーが+150円とリーズナブル。
幅は狭いものの奥行きがある店内で、そこそこの広さ。
二重天井の天井は深い青で、そこから純喫茶らしいシャンデリアがさがっていて、適度な薄暗さもある。壁の模様も凝ってるし、床もいい。
名前に恥じぬ純喫茶度の高い、とても好きな内装だった。
BGMも手を抜かず静かなクラシック。
公衆電話だろうか、電話がジリリと鳴る。
ランチは人気らしく、近隣の住民や仕事の昼休みに食事する人で賑わっており、まさに現役の店だった。グループ客も多く、食事をした後は喫茶店らしくコーヒーを飲みながら仕事の愚痴を話す人がいたり、いかにもな喫茶店の風景だった。
当時は喫茶店でナポリタンを頼むことが多く、この日もそう。味噌汁とゆで卵まで付いてきて、これで500円? 滅茶苦茶安い。
しかもそのどれもが美味しく、今度はここでモーニングを!と思っていたが、結局その思いは果たせず。
すいれんのあった建物は更地になり、マンション建設の立て看板が立っていたとの報告。こちらのコメントを参照のこと。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
あかりのまま
お店の内装、色遣いが洗練されてますね。エムケイさんの写真を見たとき、
3種類の壁、天井、床、それぞれ吟味して色を合わせてこの空間をつくったのかなあと思いを馳せました。シャンデリアも品がいいですね。オーナーは女性でしょうか。
卵のお皿も可愛いです。すいれんは人気のランチスポットで、近隣の皆さんのくつろぎばとして最後まで現役の喫茶店だったのですね。
こちらのレポートで今日、すいれんを訪問できて嬉しく思います。
2018/01/22 URL 編集
エムケイ
色使いはとても好きです。
2度入っただけですが、どちらもお客さんで賑わっていました。
2018/01/24 URL 編集