リベンジ新潟!
何がリベンジなのか? それについては後述するが、新潟についたら朝一番真っ先に向かうと決めてた。
創業1973年の老舗「自家焙煎珈琲の店 シャモニー上大川前店(本店)」。
新潟県新潟市中央区上大川前7-1235
自家焙煎珈琲の店 シャモニー
新潟では2014年にも純喫茶巡りをしている。
ただその時のメインは長岡(パール・シャルラン)や燕(ロンドン)だったため新潟では夜の数時間しか取れず、あろうことかお目当ての店を間違えてしまった。
本店のつもりが本店ではなく、実際に入っていたのはシャモニー古町店だった。
古町店のある古町商店街は人通りも多く賑やかだったし、店構えも立派だった。まったく疑うことなくビルの2階の店に入ったが、どうも店内の様子が思い描いたイメージと違う。悪くはないけど、なんか違う。腑に落ちない気分でコーヒーを飲み終わり、伝票の裏面を見ると「上大川前店(本店)」の記載が!
うわ~~~! ここ、本店じゃないよ!
時すでに遅し。すでに本店の閉店時間は過ぎていた。
これが冒頭に書いたリベンジの内訳。
あ、ここまでずっと書いてた新潟というのは、新潟市の新潟駅のこと。
あえて断るのには理由がある。2ヶ月前に『えちごツーデイパス』を使い、1泊2日で新潟県全域を回り、1日目は長岡より西、新潟駅前にて宿泊、2日目は新潟から純喫茶巡りを開始したのだった。
シャモニーのャだけ色違いなのはこだわりだろうか?
古民家のような黒い一軒家。
あまりそそられないな(-_-;)。小奇麗で、どちらかというと純喫茶というより、新興の「○○珈琲店」ていう感じの外観。
一応店名はモンブランの麓の町シャモニーで、看板やファザードの一部が山型になってるのが純喫茶風ではあるけど。
ガラス越しにコーヒーの器具が展示されている。
でも朝7時からの早起きなのは大変素晴らしい! 新潟駅周辺の純喫茶はあまり朝早くないので、これだけで大きなアドバンテージ。そそる、そそらない以前にこういう真面目な店には敬意を表すべきである。
ドアを開けると目に入るのは、たくさんの販売用のコーヒー豆。その奥が客席になっている。
え、え~~~!
ゴージャス!
少し小高くなった玉座みたいな場所があって、そこには威圧感すら漂わす立派なオーディオ機器、赤のベルベットの椅子、天井には2つのシャンデリア。
テンション上がるわ~~~! きれい。
前夜あんまり寝れなかったし、外観ピンと来てなかったけど、中が素敵だったので一気に目が覚めた。
そこから見下ろすような形で奥にはさらに席が広がっていた。
だんだん純喫茶っぽくなってきたね(笑)。
ゴージャスから一転、コーヒー色に染まった空間が広がっていた。
コーヒー豆を埋め尽くしたテーブル、コーヒー豆を埋め尽くしたパーテーション。
壁には馬蹄型の縁取りのショーケースがあり、中にはコーヒーミルが展示されている。
ガラスの向こうは「選別室」。コーヒー豆のピッキングをする部屋だろうか?
もういいね! 言っちゃうよ。ここはとても良い! 私の好み。王道の珈琲専門店としての生真面目さが全体を貫いているが、それだけじゃなくて華やかなゴージャス要素もプラス。意外に効いてるのが、高低差。店に奥行きと深み、立体感を生み出していている。
こういう店に来たかった!
それぞれのテーブルには、黒革の表紙の落ち着いたメニュー表が置いてある。
朝だったのでモーニングあるかな~?と探してみたけど、モーニングの記載はなく、7:00~14:00まで注文できる何種類かのトーストとのセットがあったので、これをモーニングセットの代わりにする。
コーヒー
Cセット(ハーフチーズトースト)を選んだ。銀のトレイで登場。
珍しい眺め。なぜかトーストが横向きに立っている。側面の耳が下になっており、チーズも側面にたらり。こんなの初めて見るけど、一体なんのためだろう?
食べてみたが、その真意は不明。ただチーズの適度な焦げ目が香ばしく、美味しかった。サラダも大変丁寧な造り。
肝心のコーヒーは、何かが際立ったものではなく、飲みやすい美味しさだった。
BGMはイージーリスニングの穏やかで静かな朝の時間。
ガラス越の焙煎機では時々マスターが作業している様子もよく見えた。
新潟の名店・シャモニーは、コーヒー好きと純喫茶好きにはお勧め。ただし上大川前店が本店なのでご注意。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
たきじん
が出来て(同族経営かも)この素敵な店の前に「ラーメン」といういささか残念なのぼりが立っています。私の好きなコーヒーの味は変わりませんが。
2017/07/22 URL 編集
エムケイ
店の前に「ラーメン」ののぼりですか。
ラーメンに限らず、実は純喫茶の店頭にのぼりがあると、心の中ではそれをなかったことにしながら見ている自分がいます。
余程でないと、のぼりで良い雰囲気を演出をするのは難しい気がします。
2017/07/23 URL 編集