【三鷹】コーヒーハウスぽえむ 三鷹下連雀店(閉店)

チェーン店だから。

それだけの理由で、高円寺、幡ヶ谷、井荻など都内各地でたまに見かけ、落ち着いた店構えに引き寄せられながらも、頑なに素通りし続けてきた。でも、それもお終い。

記念すべき初入店は、「コーヒーハウスぽえむ 三鷹下連雀店」。ここ、いいね。

コーヒーハウスぽえむ三鷹下連雀店1

コーヒーハウスぽえむ 三鷹下連雀店

東京都三鷹市下連雀4-15-25
コーヒー専門店ぽえむ(COFFEE HOUSE POEM)
2023年5月閉店

コーヒーハウスぽえむ三鷹下連雀店2 コーヒーハウスぽえむ三鷹下連雀店3

茶で統一された、王道の珈琲専門店。

テーブル席もゆったり配置されており、奥のシートは全体を俯瞰できる隠れ家チックなおこもり感がある。残念ながら先客がいたので座れなかったが、もし空いてたら迷わずここに座りたい。

なぜ私がチェーンを避けるのかといえば、どこの店も画一化されてて面白くないからというのもあるが、照明が明るすぎて落ち着けないんじゃないか、という思い込みもあったからだ。チェーン、そんなに入ったことないのにね。

ここ、ぽえむは窓際こそは陽がさし明るいが、奥に行くに従い明かりは抑えて適度な薄暗さもあり、暑い夏の日にひとときの冷涼と静けさを求めるにはうってつけの空間だった。

カウンターには店名、木製のパーテーションにはエンブレムも埋め込まれている。

謎なのは、カウンターの店名の横に麦わら帽子が掛かっていたこと。他のぽえむに入ったことがないが、ぽえむの共通アイテムなのだろうか?

全然関係ないけど、この麦わら帽子を見て森村誠一の『人間の証明』を思い出した。
≪母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね≫ キスミーが頭の中でリフレインする。

ぽえむに来たからにはコーヒーを頼まない手はないよね。これも迂闊に気軽に入れなかった理由の一つ。意外にチェーンであっても敷居が高かったのかもしれない。

看板に100種類の珈琲と標榜しているが、それも大げさではないほどメニューにはコーヒーの種類がたくさん。ブレンドだけでも何種類かあり、ストレート、バリエーションコーヒー。多いのは嬉しいけど、かえって何を頼んでいいか分からないなあ。

コーヒーハウスぽえむ三鷹下連雀店4

一番オーソドックスっぽかったので、ジャーマンブレンドにしてみた。上が同行者のアイスコーヒー。

コーヒーハウスぽえむ三鷹下連雀店5

いざ出てきてみると、アイスコーヒーの方が美味しそうに見える。氷山の一角みたいな氷の塊も入ってるし、poemの店名入り。しかもコースターまで。

ジャーマンコーヒーも美味しかったけどね。

コーヒーハウスぽえむ三鷹下連雀店6

少し(というかかなり)お腹が空いていたのでシナモンハニートーストも一緒に注文。

最近第二のハニートーストブームが私に訪れており、メニューにあるとつい頼んでしまう。

これも、すっごーーーく美味しかった。

コーヒーハウスぽえむ三鷹下連雀店7

伝票はもちろんオリジナル。

よく見ると、since 1966。てことは創業50年以上か。もちろんチェーン店なので1号店の創業年で、この三鷹下連雀店はその後のはずだが、それにしても歴史が長い。

ここで、あるものが頭をチラリをかすめたが、もう遅いよね?

(勘の良い方は、あるものが何なのかお分かりのはず)

やっぱり気になるよね? マッチ。

コーヒーハウスぽえむ三鷹下連雀店8 コーヒーハウスぽえむ三鷹下連雀店9

ぽえむ50周年記念マッチ。マッチ学会のメンバーが報告されてたので、昨年中にぽえむに行かなきゃと思ってたけど、気付いたら2016年は過ぎていた。完全にマッチのことは諦めていた。邪心がないときほど、マッチは向こうから飛び込んでくる。

あと、ついでにこちら。ぽえむ関係ないけど、三鷹ついでに……。

「東京DEEP案内が選ぶ 首都圏住みたくない街」

東京DEEP案内が選ぶ 首都圏住みたくない街

三鷹駅に直結するアトレヴィ三鷹4階の文教堂にて購入。

内容が内容だし、表紙がアレだし、絶対平積みはないだろう、と一番目立たない奥の棚を探したがなし。もっと大きな本屋じゃないとダメか~と店を出ようとしたところ、真正面の目立つエリアの特設スペースにドカンと置かれていた。

文教堂素敵!

恥ずかしかったので(笑)、カバーを付けてもらい激混みの中央線内で立ち読み。

かなり分厚い本だったのでどこから読むか迷ったが、まずはまえがきから。手がブルブル震える。

驚いた! サイトと違って背景が黒くないし、紙は白。デザインもシンプルで読みやすい。が、毒のある文体は健在。内容もここまで書いて大丈夫かいな!っていうところまで容赦なく切り込んでいる。本気で凄い。

【重要告知】サイト開設10年目で待望の書籍化! 「東京DEEP案内が選ぶ 首都圏住みたくない街」 発売決定 - 東京DEEP案内

利用金額

  • ジャーマンブレンド 450円
  • ハニーシナモントースト 330円

関連記事

スポンサーリンク

コメント

みこと

私もチェーン店はあまり
というかかなり。巡りにはカウントしてませんね。ですが、用賀のぽえむには入ったことがあります。偶然みつけて。開店早々&私一人しかいなかったせいか、照明はかなり抑えられ、薄暗かったのですが逆に心地よくすごせました。用賀店はお爺さん一人で切り盛りされてるようでした。帽子は覚えてないのですが、クマのぬいぐるみも決まってあるようですね。

エムケイ

>みことさん
チェーン店も入ってみれば、店によっては良い雰囲気のことあるけど、積極的に狙いを定めることはまずないですね。
この日も日曜日だったので他が休み多いので入りました。
用賀にもぽえむあるんですね。お爺さん一人で切り盛りですか?
なんとなく用賀だと若い人というイメージがありました。

クマのぬいぐるみがあるのですか。それも知らなかった。
つい最近本八幡(千葉県)に行く機会があり、駅前のぽえむを覗いてみましたが、LEDっぽい明かりが煌々と照らした階段を上ると、ガラス張りで綺麗目の白っぽい壁の新し目の椅子が並んだカフェっぽい店でした( ;∀;)
さすがにこれは違うとあっさり引き下がりましたが、むしろだからこそというかほぼ満席の人気店で、夜11時までの営業でした。

みこと

・・・カフェじゃなくて、喫茶店!
って気持ちになるんですよね、我々は。そういうの見ちゃうと(´ω`)しかし、私はドトールは好きです(^ω^;)
星乃珈琲もなかなかツボりますが、店舗によりけりでアンティーク調ならグッときます。

でしたら、用賀店はエムケイさんのお好きなタイプかと思います!フル照明の用賀店は未知ですが(笑)
駅からちょっと離れてます。

行く途中にある珈琲譚(かぴたん)も、茶系でシックな私好みの喫茶店があります。店名が面白いです。

エムケイ

>みことさん
ドトールは私もたまに入ります。店内喫茶ありテイクアウトありで。
星乃珈琲はホットケーキ目当てで一度荻窪南口店に入ったことありますが、かなり良くて戸惑いました。
チェーンの店って、席きつきつ、内装安っぽい、照明明るすぎみたいな勝手なネガティブイメージ持ってましたが、この3点を見事クリアしてました。
他の店はどうか知らないけど、ここはアリって思いました(←何様という感じですが)。
居心地良かったし、また行くような気が。

用賀店はメモしておきます。
珈琲譚(かぴたん)のことすっかり忘れてました。行きますよ~~!
非公開コメント

スポンサーリンク

エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

ブログ内検索

カテゴリ

コメント

カレンダー

03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

カウンター